そうなると、35歳以降は生き方について質的な変化が起きず、能力や知識、技術をHDDに書き込みをするような類の拡張型の能力開発で人生を生きていくことになる。あくまでHDDの性能を決めるCPUやメモリ、マザーボードの能力、デスクトップか?ノートパソコンか?といったHDDの性能に影響する環境が決まってしまっている中でパフォーマンスを出すイメージだ。

人生に遅すぎることはない!…でも

確かに生き方や人生インフラは若い時期で決まってしまうかもしれない。だが、それでも自分の信条としては「人生は何歳からでも変えられる」という考えである。今もこの考えに変わりはない。

自分は英語を教えているが、60代半ばから勉強を始めた人が、最後には英検1級合格するケースも見ている。また、自分の知人経営者は50歳間近で会社を起業し、60代で資産が数億円に到達した人がいる。彼は起業するまで年収300万円ほどだといっていたので、まさに劇的な変化だ。

しかし、冷静に考えればこうした人達も「生き方」は若い時から大きく変わっていなかったのではないか?という仮説はあり得る。早くから芽が出なかったのは、単に始めるのが遅かっただけで、もっと早くやっていれば結果も前倒しになったはず。つまり、遅咲きの成功者はたまたま成功する性質の持ち主が、始めるタイミングが遅かっただけと言えるかもしれない可能性はある。

そうなると結局は「何歳からでもやってみないとわからない」と答えに帰結する。結局、今すぐやらないと何もわからないのだ。しかし、自分の生活インフラは固定化された条件下で頑張る必要がある。

 

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