JR東日本のカード式Suicaを払い戻し(返却)するときは手数料が220円かかります。実はこれ、Suicaのチャージ残高から差し引かれる仕組みになっているのですが、残高が220円以下の場合はとっても複雑怪奇なことになっているのです……。
Suicaの払い戻し手数料は残高が0円の場合は実質タダに!
JR東日本のカード式Suicaが不要になって、みどりの窓口で払い戻し(返却)するときは、手数料が220円ほどかかるのをご存じでしょうか?
実はこれ、Suicaにチャージしてある残高から差し引かれるのですが、My Suica(記名式)・Suicaカード・Suicaイオカードの払いもどし(Suicaの返却)の場合、もし、残高が1,000円の場合は-220円引かれて780円とデポジットの500円を加えた1,280円が返金されるこになります。
しかし、Suicaの残高が220円以下だった場合は、ちょっと理解しがたいことになっているので注意しましょう。
たとえば、残高が100円の場合は残高の返金はなく、デポジットの500円だけが返金されます。また、残高が0円の場合は手数料が実質0円となり、デポジットの500円のみが返金されるのです。
つまり、Suicaの残高が0円なら、実質払い戻し手数料はタダになってしまうんですね。
どうしてこのような仕組みになっているのか、ちょっとモヤモヤしますが、いずれにせよカード式Suicaを返金するときは、残高をすべて使い切って0円にしてから手続きしたほうがお得になることは覚えておきましょう。
■チャージ残額の払いもどし
払いもどし額=カード内の残額−手数料(220円)と預り金(デポジット)
【1】残額1,000円-220円=780円+デポジット500円
→合計1,280円の返金
【2】残額100円-100円=0円+デポジット500円
→500円の返金
【3】残額0円-0円=0円+デポジット500円
→500円の返金
●JR東日本「払いもどし」は→こちら
なお、Suica定期券を払い戻してSuicaもそのまま返却するときは、定期券部分の払い戻し額と残高の合計から手数料を差し引いた金額に、デポジットの500円を加えて返金されます。
また、Suica定期券の定期券部分のみ払い戻してSuicaを返却しない場合は、定期券部分の払い戻し額から手数料220円を差し引いた金額が返金されます。もちろん、手元に残ったSuicaは「My Suica(記名式)」として、残高そのままで引き続き利用可能となっています。
カード式Suicaを払い戻すときの注意点は?
カード式Suicaを払い戻すときの注意点を確認しておきましょう。まず、JR東日本発行のSuicaは、JR東日本以外の駅では払い戻しができません。
次に、「地域連携ICカード」は、定期券部分のみJR東日本のみどりの窓口で払い戻しができます。ICカード自体の払い戻しは、カードを購入した事業者の窓口で行うことになります。
また、JR東日本以外で発行されたモノレールSuica/りんかいSuica/PASMO/Kitaca/TOICA/manaca/ICOCA/PiTaPa/SUGOCA/nimoca/はやかけん/icscaは、JR東日本の窓口では払い戻しができません。
なお、「Suica定期券」および「My Suica(記名式)」の払い戻しには、公的証明書(免許証等)が必要となります。もし、本人以外が手続きをする場合は、記名人本人の委任状のほか、代理人本人の証明書が必要になりますので、ご注意ください。
まとめ
いかがでしたか? 今回はカード式Suicaを返却するときの手数料について紹介しました。その際、手数料220円はSuicaの残高から引かれることになっており、なぜか残高が0円の場合は実質タダになってしまうんですね。もし、Suicaを返却するときは残高をすべて使い切ってからにしたほうがお得でしょう。
ちなみに、Suicaの残高が50円で110円の商品を購入するときは、不足分を現金で支払えばOKです。
文・西澤浩一/提供元・オトナライフ
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