トヨタの名機4A-G型エンジン搭載車が富士の裾野で楽しいミーティングを開催

クルマ好き集まれ!「ALL-JAPAN 4AG FESTIVAL」(2024年10月号掲載)
(画像=第2回目となる今回は「MR2発売40周年記念大会」として開催された。今後の開催情報などはウェブサイトなどで確認のこと、『CAR and DRIVER』より引用)

 トヨタが生んだ名機として現在も絶大な人気を誇るエンジンが4A-Gである。軽快なレスポンスと心地いいサウンドを奏でる1.6ℓ直列4気筒DOHCエンジンは、時代と共に進化を続け、1983年から2002年までの20年近くにわたりさまざまなモデルに搭載されてきた。

クルマ好き集まれ!「ALL-JAPAN 4AG FESTIVAL」(2024年10月号掲載)
(画像=▲今年はMR2の販売開始から40周年のメモリアルイヤー。パーツ探しに苦労しているというオーナーが多かった、『CAR and DRIVER』より引用)

 そんな4A-Gの魅力に惹かれたオーナーが集まるイベントが、ALL-JAPAN 4AG FESTIVALが2023年から開催され、ファンの注目を集めている。今回は2024年6月30日に開催された第2回目のもようを取材した。

クルマ好き集まれ!「ALL-JAPAN 4AG FESTIVAL」(2024年10月号掲載)
(画像=▲主催者のT.M.WORKS轟さんは自他共に認める4A-Gのエキスパート、『CAR and DRIVER』より引用)

 会場の富士山パーキング(山梨県富士吉田市)に集まった車両は300台以上。長い歴史を持つ4AGだけあって、会場には搭載モデルの代表格といえるAE86と歴代のトレノ/レビンが並ぶ。2024年はトヨタMR2の発売40周というメモリアルイヤーという関係もあり、1st・MR2が大きくフィーチャーされていた。

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(画像=▲ウインクしている83年式トレノGT-APEX。内装もファッションも当時に合わせてコーディネート(Love Floweさん)、『CAR and DRIVER』より引用)

 このミーティングを主催するのは、点火系チューニングキットなどを取り扱う山梨県のカーパーツメーカー/商社、T.M.WORKSの轟秀明さん。自らもMR2のオーナーであり、4A-Gエンジンの魅力を熟知している。

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(画像=▲伝説のAE86チーム“水戸納豆レーシング”の織戸学さん(左)と飯田章さん(右)によるトークイベントも開催された、『CAR and DRIVER』より引用)

「AE86やレビン/トレノの後継モデルはスポーツ走行を楽しむ若い世代のユーザーも多く、アフターパーツも豊富です。4A-Gの仲間が集まることで、人気のAE86 を中心に蓄積された整備のノウハウを共有し、車両のメンテナンスやチューニングに活かしてほしいと考えて始めました。2023年に第1回を開催したところ大きな反響があり、継続を希望する声をいただきました」(轟さん)

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(画像=▲エンジンルーム内の細部まで綺麗に仕上げてきた車両が多かった。オーナーそれぞれのこだわりが素晴らしい、『CAR and DRIVER』より引用)

 会場ではセリカ、カリーナ、スプリンターなど80~90年代にかけて生まれた多彩なトヨタ車が並ぶ。比較的入手しやすい6thモデルのAE100、7thモデルのAE111が並ぶエリアには20〜30代の若いオーナーが多く集まっていた。

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(画像=▲さまざまな車種で見かける“ランチア・ストラトス仕様”のカスタム。このMR2も会場人気の高かった1台、『CAR and DRIVER』より引用)

 4A-Gは生産終了から20年以上が経過したこともあり、世代を超えたミーティングが果たす役割はますます大きくなっていくだろう。

クルマ好き集まれ!「ALL-JAPAN 4AG FESTIVAL」(2024年10月号掲載)
(画像=▲エンジンを換装した車両が多かった。スーパーセブンや510型系ブルーバードなどの姿もあった、『CAR and DRIVER』より引用)

■車種:4A-G/4A-GZE またはA型エンジン搭載車両
■開催日:2024年6月30日
■参加台数:約300台
■活動地域:全国
■問い合わせ先:ウェブサイト

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(画像=▲89年式MR2 Gスーパーチャージャー。短期間限定で生産された希少カラーのレッドマイカ(関光夫さん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲88年式 G-Limited。「ミッドシップのハンドリングは国産車ではNo.1です」(えーだぶさん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲轟さんはMR2を2台所有。こちらは84年式MR2 AW11型。目を引くストロングブルーは純正色、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲86年式トレノGT-APEX。エンジンをAE101型などに搭載された4A-GE・20バルブにスワップ(じろはち改さん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲複数のAE86を乗り継いできたという本田さん。メンテナンスで苦労しているのは「すべてがサビやすいこと」だそう、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲97年式AE111型BZ-R。スーパーストラットサスペンションをノーマルサスに換装(中村さん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲99年式トレノBZ-R。一度乗り換えたものの忘れられずに買い直した2台目のトレノだそう(青柿充敏さん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲93年式レビン1.6 GT-APEX。FFながらコーナリングはスムーズ。現行車では見られない2ドア4シーター(いとけんさん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲85年式セリカ・コンバーチブルの北米仕様は登録9台の希少車。米国で乗っていた車両のエンジンを4AGに(小島さん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲85年式カリーナGT-R。3rdモデルの4A-GEU型エンジンを搭載した3ドアクーペ(小野寛さん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲“流面形”のセリカ1600GT(E-AT160)。希少な4AG搭載モデルは注目を集めていた。塩見清昭さんは北九州から参加、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲全国から4A-Gやハチロクを扱うショップやメーカーが出店。海外から参加していたショップもあった、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲87年式レビンGT-APEXをフルノーマルでキープ。大塚宏さんは80年代トヨタ車のクラブ[カローラ店80’]を主宰、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲トレノGTVを自作パーツ中心でチューニング。「作る喜びが車を速く楽しくしてくれます」という石川勇治さん、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲黒×銀2トーンの86年式レビンGT-APEX。「OHしたコンプリートエンジンが絶好調です!」という白黒2号さん、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲細部をイエローでまとめた86年式トレノGT-APEX ブラックリミテッド。「通勤で毎日乗っています」(たなやんさん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲86年式トレノ・ブラックリミテッド サンルーフ。お父さまからオリジナル状態で譲り受けたそう(高島悠希さん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲85年式トレノGT-APEX。2ドアノッチバッククーペを白1色でシンプルにまとめている(いいたんさん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲87年式レビンGTVのエンジンを4A-GZに換装。レッド1色でまとめたハチロクは珍しい(きんちょさん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲89年式MR2 G-Limitedスーパーチャージャー。プラモデルの参考に使用された車両だそう(田中茂弥さん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲DIYとは思えない美しい仕上がりの全塗装とオーバーフェンダー。88年式G-Limited(藤井明信さん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲AA63型セリカGT-Rの後期型は4A-G搭載。サスペンションは4輪独立懸架なのでハチロクより乗り心地がいいそう、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲AE86(ハチロク)とともにデビューした4A-Gエンジン。その後もトレノ/レビンとともに進化した、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲95年式トレノBZ-G。外装を前期から後期仕様に変更。前期純正色にオールペンというこだわりの1台(西田陸人さん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲99年式トレノBZ-G。4AGツインカム20バルブを搭載したAE111型も根強い人気を保っている(加納達也さん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲86年式カローラ5ドアセダンZX。4A-Eエンジンを搭載したAE82×ZXの組み合わせは希少!(五十嵐さん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲KE70 カローラセダン1300GLをイチから組み上げエンジンを4A-Gに換装。ナナマルカローラ保存会の伊藤方広さん、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲89年式カローラワゴン AE91G Gツーリング。キャラクターのイメージに合わせてヨーロピアンスタイルに(花冠さん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲86年式カローラバン(E70系)のエンジンをAE111 型に搭載された5バルブの4AGにスワップ(ツクダ シゲルさん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲4thカローラワゴンに4A-Gを搭載した展示車両。シンプルだが力強い仕上がりで注目を集めていた、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲ATを6MTに換装したという96年式カローラワゴンBZツーリング(イッシー Blackheadさん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=▲94年式カローラFX 1600GT。「速くはありませんが、少しいかつくてかわいいフォルムが魅力です」(カッキーさん)、『CAR and DRIVER』より引用)
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(画像=搭載エンジンを参加条件とした珍しいミーティング。2024年6月30日(日)富士山パーキング(山梨県富士吉田市)に300台を超える4A-G搭載車両が全国から集まった、『CAR and DRIVER』より引用)

提供元・CAR and DRIVER

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