ポルシェ・チャイナ、ポルシェターボ50周年記念展を「アウトドアカーレトロフェスティバル2024」で開催

中国・紹興市の「浙江国際サーキット」で開催された「ターボ50周年記念展示会」では、注目すべき車両、注目すべきエンジン、ターボの象徴的なテーマが一堂に会し、スリリングな展示が行われた。

ポルシェ・チャイナは「ポルシェ911 ターボ(930型)」「ポルシェ959 パリ・ダカール」「911ターボS」の限定アニバーサリーモデルを、ポルシェの歴史において重要な役割を果たしてきた歴史的なターボエンジンとともに展示することを企画した。

ターボの原則は、ポルシェで実現可能なことの境界を示していり。ツッフェンハウゼンのターボは、そのモデルラインの最高峰だ。ターボは、経験と成功、パフォーマンスと日常の使いやすさを兼ね備えているのだ。すべてのターボには、ポルシェが世界中のレーシングコースで築き上げてきた勝利の軌跡が刻まれている。

ターボはドライバーと路面をダイナミックに結びつけるが、その一方でドライバーはクルマとの結びつきをより強く感じるのだ。ターボは、モータースポーツのルーツである50年以上の歴史を意味する。しかし、ターボの純粋なパワーだけでは決してなく、ターボ・フィーリングがもっと重要なのだ。常に常識を超えていく感覚をもっと」という感覚だ。

レーストラックからロードカーへ

ポルシェで初めてターボの名を冠した911ターボ(930型)は、当時最速のクルマのひとつであり、ワイドなホイールアーチエクステンション、タイヤとトラック、そしてリアの象徴的な「ティートレイ」スポイラーによって、ひと目でそれとわかる。

最先端のポルシェ959 パリ・ダカールは、1986年にフランスからアフリカの砂漠やサバンナまで数千kmを駆け抜ける過酷な「パリ・ダカール・ラリー」を制覇し、歴史に名を刻んだ。また、ゴールドブロンズメタリックの「ポルシェ911ターボS アニバーサリーモデル」は、2011年のポルシェ・チャイナ設立10周年を記念して世界限定10台で発売された。

展示されたエンジンの中には、マクラーレンF1チームの依頼でポルシェが設計した1.5L V6ツインターボのTAGターボF1エンジンも含まれている。また、ル・マンを3度制した「ポルシェ919 ハイブリッド」の2.0LV4ターボエンジンも展示された。

ハイブリッドレーシングカーの心臓部であるこのエンジンは、革新的なタービンジェネレーターと連動し、800Vリチウムイオンバッテリーを効率的に充電して電気モーターに継続的なパワーを供給することで、効率を最大化し、ル・マンでの成功に大きく貢献した。

この800Vシステムは、後にポルシェのオール・エレクトリックカーの中核をなす要素となる。最後に、ポルシェ911ターボ(930)の3.3L空冷ターボボクサーエンジンも展示された。

タータンとターボナイト

ヒーローカーとエンジンはさておき、タータンとターボナイトは展示に大きく登場した。タータンチェックは、1973年に「911 RSRターボ」のコンセプトカーのシートセンターとサイドボルスターに「ブラック・ウォッチ」タータンチェックが初めて採用されたことで、ポルシェ・ターボと密接な関係を持つようになった。

翌年、ルイーズ・ピエヒの70歳の誕生日に贈られた「911ターボ “No.1″」のシートセンターにあしらわれた「マクラフリン」タータンや、ベージュ、赤、青、白、オリーブグリーンの「マッケンジー」タータンとともに、「ブラックウォッチ」はポルシェとスコットランドの歴史的な柄との永続的なつながりの一部となっている。

ターボ文化の進化に伴い、ポルシェはターボナイトを開発した。ターボナイトは時代を超越したエレガントなグレーの色合いで、現在ではターボモデル専用色となっている。ゴールドを基調としたエレメントがターボナイトの人目を引くメタリック効果を生み出し、塗装の最上層は対照的なサテンマット仕上げとなっている。

ポルシェ・ターボの全モデルラインにおいて、リアのレタリング、ポルシェ クレスト、サイドウインドウの縁取りはすべてこの特別カラーで仕上げられ、内外装のアクセントとしてターボがフラッグシップモデルであることを強調している。

ポルシェ・チャイナ、アウトドアカーレトロフェスティバルでポルシェターボの50周年を祝う
(画像=『CARSMEET WEB』より引用)

文・CARSMEET web編集部/提供元・CARSMEET WEB

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