MF江坂任など複数の元Jリーガーを擁する韓国1部・蔚HD FCは、10月23日開催のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグステージ第3節でヴィッセル神戸と対戦。この試合を前に、現地では川崎フロンターレ、横浜F・マリノスと日本勢に敗れている現状が悲観的に捉えられている。
2023シーズンの韓国1部覇者である蔚山は、今季も国内リーグ戦のレギュラーシーズンを1位で終了。上位6クラブによるプレーオフへ進んだ一方、2024/25シーズンのACLEでは開幕ダッシュに失敗。ホーム開催の第1節で川崎に0-1で敗れると、アウェイゲームの第2節では横浜FMに0-4と大敗。2試合しか消化していないとはいえ、東アジア12クラブ中最下位に沈んでいる。
ACLE開幕から3試合つづけてJクラブと戦う蔚山だが、韓国紙『朝鮮日報』は23日に同クラブの現状を特集。「Jクラブ相手に2連敗でプライドを捧げた」として、直近2試合の内容を紹介すると、「5失点も酷いが、Jクラブ相手に2試合連続ノーゴールは恥辱だ」と嘆いている。
その蔚山率いるキム・パンゴン監督は、神戸戦の前日会見で「我々の分析によると、神戸が(東アジア12クラブの中で)最も強力だ」とコメント。「リーグ戦で優勝争いを繰り広げ、国内カップ戦でも決勝まで勝ち進んでいるので、ACLEに全力を注ぐことができなかった」と、川崎・横浜FM戦の敗北を振り返ったという。
ただ神戸もJ1リーグでサンフレッチェ広島、町田ゼルビアなどと優勝争いを繰り広げているほか、天皇杯でもベスト4入り。国内のコンペティションで落とせない試合が続くという点では、蔚山と同じ条件のもとでACLEを戦っている。それだけに、キム・パンゴン監督の「ACLEに全力を注ぐことができなかった」というコメントは単なる言い訳と捉えられても仕方ない。