「スーパー予測者」と呼ばれる異色の存在、マーティン・アームストロング氏が、独自のAIを使った衝撃的な予測を発表した。なんと、第三次世界大戦が間近に迫っており、2032年までにアメリカが崩壊するというのだ。

AI「ソクラテス」が導き出す不穏な未来

 アームストロング氏の予測の根拠となっているのは、自身が開発したAI「ソクラテス」による分析結果だ。ソクラテスは世界中のニュースを監視し、世界情勢の背後にある根本的な出来事を見つけ出す。過去の運用実績としては、1989年の日本の不動産バブル崩壊や1998年のロシア金融危機を予測した実績を持つ。そして今回、最新のデータ分析に基づき、現在のウクライナ紛争がより広範な国際紛争へと発展すると予測しているのだ。

「ソクラテスは世界で唯一の真の人工知能システムだ」と、アームストロング氏は自信満々に語る。

 彼がこのAIプログラムを開発したのは、1970年代から80年代にかけて、ヘッジファンドの取引を自動化するソフトウェアを作りたいという願望がきっかけだった。しかし、開発を進めるうちに、このコードが世界的な紛争も予測できることに気づいたという。

「戦争が勃発しようとしている時、人々は常にそれを知っている」とアームストロング氏は言う。まるでソクラテスがデジタルで「お茶の葉」をふるいにかけ、データから兆候を読み取るかのように、紛争が始まったり、拡大したりする前には、必ず資本移動の兆候が現れるのだ。

 実際に、1998年6月、ソクラテスはロシアの崩壊を予測し、それは長期資本運用会社(LTCM)の危機として現実のものとなった。今回のウクライナ紛争においても、ソクラテスは同様の資本移動の兆候を捉えているという。