イーロン・マスクのこの臨床試験が、米国の臨床試験データベースClinicalTrial.govに情報が登録されておらず、透明性が保たれていないという批判がある。ただし、米国FDAはこの臨床試験の実施を認めたそうだ。オープンな形で情報共有すれば、もっと研究開発が早く進むと透明性を強く求める声は多いが、技術開発が知的財産権につながるので、世の中は綺麗ごとだけではすまない。

いつも言っていることだが、米国から新しいものが生み出されるのは、この可能性に賭ける精神だ。今朝新聞を読むと、「日本製のクラウド創出に6億円の補助金がでる」ことが一面で取り上げられていた。桁が3桁ほど少ないのではないのか。誰が考えても、「Too Little」だ!

必要なものに、必要な資金を提供しないと、すべて水泡に帰す。

編集部より:この記事は、医学者、中村祐輔氏のブログ「中村祐輔のこれでいいのか日本の医療」2024年2月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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