オランダ1部フェイエノールトは現地時間10月19日、アウェイでのエールディヴィジ第8節ゴー・アヘッド・イーグルス戦で圧倒的な攻撃力で5-1の勝利を収めた。前半終了時点で3-0とリードし、試合を支配していたが、特に注目を集めたのは後半に生まれた4点目だ。この得点は、ここ数週間得点力を批判されていた同チーム所属の日本代表FW上田綺世によって決められた。
このゴールは、フェイエノールトのGKティモン・ヴェレンロイターからのビルドアップで始まり、複数の選手たちがパスを繋ぎ、最後に上田がきれいに流し込んだ。一連のプレーは、スペイン1部バルセロナに端を発する正確でエレガントなパスを回すスタイル「ティキ・タカ」と称され、フェイエノールトの技術力の高さを象徴すると同時にスタジアムの観客や視聴者からも絶賛されたようだ。
上田にとっても、このゴールは重要な転機となる可能性が高い。これまで批判を受けていた得点力に対する信頼を取り戻すことができ、監督やチームメイトからの信頼もさらに高まることが予想される。
チームにとっても重要な意味を持つだろう。現在クラブの目標は、リーグ優勝、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)での成功だが、そのためにはチーム全体の安定した得点力が求められる。エースストライカーFWサンティアゴ・ヒメネスの長期離脱が続く中、今後も上田が安定して得点を重ねることができれば、チームにとって大きな武器となり、シーズン終盤のタイトル争いに向けて大きな助けとなるのは間違いないはずだ。