これは私が以前働いていた会社で同僚だったS君から聞いた何とも奇妙な話だ。もう10年以上も前の話になるが、どうしてもその場所が気になっているため、今回TOCANAで公開することにした。千葉県、特に市原〜内房あたりに詳しい方に読んでほしい。
釣りが大好きなS君は、休日になると友人と適当に車を走らせ、湖や池を見つけて釣りを楽しむことを趣味としていた。
ある日曜日、S君と友人は千葉県市原市〜内房あたりを適当にドライブしながら、釣りができそうな場所を探していた。しばらく車を進めていると、カーナビに大きな池か沼のような場所が表示された。
「とりあえず、釣りができる場所か確認しよう」と2人はカーナビを頼りにその池に近づき、一番近いと思われる公園のような場所の駐車場に車を停めた。
駐車場から池までは恐らく10分ほど歩く必要があった。池に向かって歩いていると、次第に周囲にボロボロの廃屋が目立つようになった。S君たちは、この地域が捨てられた集落のようだと思ったそうだ。さほど田舎でもない場所に、突然現れたこの異様な光景に違和感を覚えながらも、2人は歩みを進めた。
やがて、道の一部が倒木で塞がれている場所があったり、廃屋の窓から何かに見られているような感覚に襲われたりと、次第に不気味さが増していった。S君たちは「この辺りはヤバい場所なのかもしれない」と感じ始め、引き返すべきかと話していた。
そんな中、S君たちは道の真ん中に立つ1本の大木に遭遇する。その大木には注連縄が巻かれ、御札のようなものが何十枚も貼られていたという。S君たちはその異様な光景に呆然と立ち尽くした。そして次の瞬間、周囲から強烈な視線を感じた。
辺りを見回すと、誰もいないと思っていた廃屋の窓や玄関から、何人もの老人たちが顔を半分だけ覗かせるような形で、無表情でS君たちを見つめていたのだ。その視線の冷たさと不気味さに身体中の血が凍りつくような感覚を覚えたS君たちは、恐怖に突き動かされるようにしてその場を逃げ出し、車まで全力で戻ってそのまま東京へ帰ったのだった。
翌日、S君は興奮冷めやらぬ様子で、会社でこの出来事を私に話してくれた。彼が覚えている限りの情報を整理すると、その不気味な集落は以下の条件を満たす場所である。
■姉ヶ崎駅、もしくは袖ケ浦駅あたりから車で30分〜1時間以内くらいの場所
■極端な山奥ではなく、周囲には普通の住宅もあった
■池か沼の近くに位置していた
■近くに駐車場付きの大きな公園のような場所があった
これを聞いて私は市原出身の知人にその集落のことを尋ねてみたが、そのような場所は思い当たらないとのことだった。そこで私自身もS君と一緒にガチでGoogleマップで探してみたが、やはりそれらしい場所を見つけることはできなかった。また、後日、別の知人が実際にこの辺りを丸一日ドライブしてみたが、該当するような場所を見つけられなかったそうだ。
S君たちが迷い込んだのは、単に老人が多く住む古びれた集落だったのだろうか。それとも、何か別の次元に足を踏み入れてしまったのか。
千葉県、特に内房方面ガチ勢の方で何かわかる方はTOCANAのX(旧Twitter)まで連絡してほしい。
文=渡邊存瀰
提供元・TOCANA
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