9月19日、Tidal Metalsはシード投資ラウンドで850万ドルを獲得したことを発表(プレスリリース)。このラウンドはDCVCが主導したもので、First Spark VenturesとBidra Innovation Venturesが参加した。

Tidal Metalsは調達した資金を、海水からマグネシウムを抽出する同社の技術を実証するための商業用パイロットプラントの開発と建設にあてる予定だ。

DCVCのオペレーティングパートナーであるEarl Jones氏は「マグネシウムは、航空宇宙・防衛、輸送・モビリティソリューションの軽量化にとって重要な金属だ」としたうえで、Tidal Metalsによる低コストでカーボンニュートラルなマグネシウム金属の供給は、この業界を根本的に変えることができるとコメント。

さらに「Tidal Metalsは数十億ドル規模の産業を脱炭素化させるだけでなく、マグネシウム合金の技術革新やマグネシウム金属の新たな用途による成長も促進するだろう」と語った。

(文・澤田 真一)