次の2つのオノマトペ(カタカナ部分)は何を意味しているか分かりますか?

「なんでも構わないから、早くタンタアーンと、やって見たいもんだなあ。」

= 猟で獲物を仕留める音です。「注文の多い料理店」の冒頭で使われています。

「林の中をなきぬけて、グララアガア、グララアガア、野原の方へとんで行く。」

=「オツベルと象」の一節です。象の群れが勢いよく走っていく様子を表現しています。

擬声語・擬態語は多用しすぎると、文章が子どもっぽくなる傾向もありますが、状況を描写するには秀逸なテクニックなので覚えていて損はありません。表現の引き出しが増えて、文章力が磨かれていきます。

尾藤 克之(コラムニスト・著述家)

2年振りに22冊目の本を出版しました。

「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)