人気アニメ「シンプソンズ」が、またしても未来を予言したと話題になっている。

 1996年に放送されたシーズン8のエピソード「ハリケーン・ネディ」では、架空の町スプリングフィールドが巨大ハリケーンに見舞われる。シンプソンズ一家がハリケーン警報を受けてパニック買いをする様子は、今月フロリダを襲ったハリケーン「ミルトン」の際の現実の状況と酷似している。

 シンプソンズでは、スプリングフィールドが洪水に見舞われ、家屋の2階まで水が達する。人々は危険を避けるために、急ごしらえの筏を作って避難する。ハリケーン「ミルトン」でも、フロリダの人々は家を追われ、救助隊は立ち往生した住民を救うために奔走した。

 TikTokで拡散されている動画では、この「予言的」なエピソードと、今月発生した実際の出来事の類似点が指摘されている。動画には、「シンプソンズはすでに、100年前から歴史が繰り返すことを知っていた」というキャプションが添えられている。

 あるTikTokユーザーは、「そろそろシンプソンズを真剣に受け止めるべき時だと思う」とコメントし、別のユーザーは「シンプソンズは占い師だ。彼らが言うことはすべて現実になる」と付け加えている。

シンプソンズの予言は偶然の一致?

 しかし、もちろん懐疑的な見方をする人もいる。

「シンプソンズは何も予言していませんし、したこともありません。ただのアニメです。彼らが実際に何かを予言した例を挙げてみてください。無理でしょう」

 シンプソンズのファンは、この懐疑的な見方に同意しないかもしれない。長年にわたり、世界の出来事と、この人気アニメシリーズのシーンとの間には、不気味なほどの類似点が見られることが多くあった。

シンプソンズ、またしても未来を予言!?フロリダのハリケーン被害を的中か!1996年のエピソードが現実に…?
(画像=画像は「Daily Star」より、『TOCANA』より 引用)

 今年7月には、Channel 4が、ペンシルベニア州で開催された選挙集会で、ドナルド・トランプ元大統領が暗殺されそうになった事件と類似しているように見えるとして、シーズン8のエピソード「リサの反逆」の放送を中止した。

 長年にわたり、シンプソンズの脚本家たちは、ドナルド・トランプの大統領就任、タイタニック号潜水艇の事故、そしてウィリー・ウォンカ・チョコレート・エクスペリエンスの失敗など、現実の出来事を「予言」してきたことから、「超能力」を持っているのではないかと疑われてきた。

 はたしてシンプソンズは本当に未来を予言しているのか、それとも、これは単なる偶然の一致なのだろうか。シンプソンズの予言の中には、致命的な太陽フレアによる世界規模の機能停止、第三次世界大戦などもあると言われている。仮に予言だとしても、ぜひとも外れてほしいものだ。

文=青山蒼

提供元・TOCANA

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