サミュエル・グスタフソン 写真:Getty Images

 浦和レッズは10月19日に行われた明治安田J1リーグ第34節で、東京ヴェルディに1-2で敗北。J2降格の可能性が高まるなか、スウェーデン代表MFサミュエル・グスタフソンが今季ここまでの自身の出来に言及。日本サッカーについて持論を述べている。

 スウェーデン1部リーグの2023シーズン終了後、ペア・マティアス・ヘグモ監督とともに、BKヘッケンから浦和へ所属クラブを変えたグスタフソン。J1リーグで20試合以上に出場するなど存在感を発揮も、恩師のヘグモ監督が8月下旬に解任。後ろ盾を失った今、母国復帰報道が飛び交っている。

 スウェーデン紙『sportbladet』で19日に掲載されたインタビュー記事によると、本人は浦和でのパフォーマンスに対して複雑な思いを抱いているという。

 「シーズン通じて、かなり浮き沈みがあった。Jリーグで自分の実力を証明し、多くのサポーターが僕のことを気に入ってくれていると思う。だが、これまでのキャリアを振り返ると、決して最高のシーズンではない。何度も怪我したしね」

 また同選手は日本と欧州のサッカー文化の違いにも言及。「日本と欧州のサッカー教育や文化は全然違う」とした上で、日本文化の特徴が、日本サッカーに悪影響を及ぼしているとの見方を示している。

 「日本のことは、(移籍前に)浦和でプレーしていたダビド・モーベルグから聞いていた。日本社会に対して、良いイメージを持っていたけど、途中で日本社会や文化の欠点にも気づいたよ」

 「日本では、みんなが同じ方向に進み、みんなが同じでなければならないという思いが非常に強い。社会では問題ないけど、ピッチ上ではそのような考えだと問題がある。プレー中にボディランゲージを見せないのは厳しい。魂を込めてプレーしているからね。情熱があるし、試合のために生きているようなもの。だから日本での適応は難しいんだ」