“天国への階段”に向けてハイキングに出かけたまま戻ってこないティーンエイジャーに何があったのか――。彼が最後にスマホで送ってきた写真には謎の人影が写っていたのだ。
■行方不明になった少年が送った写真に謎の人影
2015年2月27日、ハワイに住む祖母を訪ねていた18歳のデイレン・プアは、ハワイで人気の「天国への階段」としても知られるハイク階段(Haiku Stairs)へのハイキングに出かけたのだが、その後帰ってくることはなかった。
ハイク階段は第二次世界大戦中に、ハワイのオアフ島にあった旧通信所へのアクセスを容易にするために建設された3922段の階段で、デイレンは旅の途中で祖母に写真を送っていた。
捜索が行われたが、デイレンの行方を占う手がかりはまったく発見されないまま、9年以上が経っている。
ハイキング当日に彼が送ってきた写真の中の1枚には、しゃがんだ謎の人物が写っていた。デイレンが生きているのを最後に見た人物なのだろうか。
しゃがんだ人物のように見えるが正体は不明だ。ひょっとするとビッグフットのようなUMAなのだろうか。
この人影は少年の失踪とはまったく関係がなく、危険な道を1人でハイキングする中で、滑落などに見舞われた可能性もじゅうぶんに考えられる。
ハイク階段では時折転んで怪我する者もおり、老朽化も進んでいることから危険な一面もある。実はデイレンの祖母は彼がハイク階段に行くことに反対していたという。
2021年にハイク階段を解体することが決定され、今年初めに撤去作業が始まっている。
現在、ハイク階段に近づこうとすると不法侵入とみなされ、違法となる。階段をのぼったことで逮捕された者も数人おり、「CNN」の報道によると、過去数か月で14人が逮捕されている。
解体中にのぼるのはさらに危険であり、もしも事故が起きた場合、救急隊が到着するまでにかなり時間がかかると思われる。
ハワイ州自然保護・資源執行局長ジェイソン・レデュラ氏は、解体作業中の階段をのぼろうとするのは「信じられないほど無礼で自己中心的である」だと断罪する。
ハワイ・オアフ島を観光に訪れた際には、間違ってもハイク階段に近づかないよう肝に銘じておきたい。“天国”に行くのは多くの人にとってまだ早すぎるだろう。
文=仲田しんじ
提供元・TOCANA
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