2024年夏にクリスタル・パレスへフリー移籍した日本代表MF鎌田大地を、再三にわたり批判しているラツィオのクラウディオ・ロティート会長。イタリア国内では、同会長の怠けぶりや、自身の行動に対する言い訳が酷いと話題になっている。
イタリアサッカー界屈指の名物会長として知られているロティート氏。2023/24シーズン終了後、一度は鎌田が契約延長で合意も一転して退団の意向を伝えた際には、「選手側がとんでもない要求をしてきた」「カネ目当ての選手は追い出す」「無礼な態度だ」などと、日本代表MFを罵倒したと報じられている。
またイタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が10月14日に伝えたところによると、同会長は鎌田の退団やFWメイソン・グリーンウッド(オリンピック・マルセイユ)の獲得失敗について、「二度と傭兵を受け入れない」などと怒りをあらわにしたという。
ラツィオの補強を巡る発言で注目を集めているロティート会長だが、サッカー以外の場面で批判を浴びる格好に。インターネット動画配信サービス『DAZN』によると、同会長は18日開催のイタリア上院議会で居眠り。のけぞるような格好をしながら目を閉じている姿がネット上で拡散され、波紋を呼んでいる。
ただ本人は議会後のインタビューで「みんなは私が寝ていると思っているけど、実際は集中するために目を閉じているんだ。話の内容は全部聞こえている」と反論。しかし、この言い訳にも批判が相次ぐなど、ラツィオ会長の言動が物議を醸している。
アイントラハト・フランクフルト時代の恩師であるオリバー・グラスナー監督からの説得もあり、ラツィオを退団し、パレスへフリー移籍した鎌田。公の場におけるロティート会長の振る舞いを踏まえると、パレスで好印象を残せていないとはいえ、ラツィオ退団という選択は正解だったかもしれない。