切り取り発言問題は昨日今日に始まったわけではなく、SNSの普及とともに拡散しやすくなったことで問題が顕著化する傾向にあると思います。私もこのブログを書く際にメディアの一部の記述、表現ないしコメントをコピペするので切り取っているわけですが、切り取るにはそれなりの主張がそこに含まれているからで、疑問がある場合にはあまり使わないようにはしています。

上川陽子外相 同外相SNSより

切り取られる表現を私はバイアスがかかった表現と考えています。例えばある事象に対して一般の人が平均10段階評価で7と考えることをコメンテーターがそれを8,9、10といえばバイアスが相当かかった表現でとなり、逆に6,5,4などになると過少の評価ということになります。コメンテーターは
① 意図的にバイアスをかける場合
② 言い間違える場合
③ 表現力が未熟で正確に相手に伝わらなかった場合
などその背景は様々です。よって注目される発言があった場合、文意として前後関係を確認すると同時に①から③のどれなのか、判断する必要があるのですが、切り取るメディアは時としてこの区別をせず、味噌も糞も一緒くたにするのみならず、更にバイアスをかけるよう仕向け、自分のメディアへの注目度を高めようとするので彼らが逆に世の中を混乱させているともいえるでしょう。