来店前に食べすぎない戦略を持つことが重要

食べ放題で食べ過ぎる、という過ちをずっと繰り返してきた私が、適量で済ませることができるようになるにはかなりの期間を要しました。私の意思が元々弱いのかもしれませんが、これまでお話をしてきた通り、ビュッフェには食べすぎてしまう多面的要素があり、これに抗うことは容易なことではありません。

一旦、ビュッフェ台の前に立つと「食べすぎないように控えよう」という気持ちは吹き飛んでしまうので、できればお店に行く”前”に食べすぎない戦略を持っておくことにしましょう。その戦略とは何かというと「食べる順番」と「一皿に盛りすぎない」という2つです。

食べる順番は食べ放題に限らず、めちゃめちゃ重要な要素です。食べる順番を変えるだけで血糖値の急上昇を抑えたり、食べ過ぎをコントロールすることができます。私がとっている戦略としては「まず果物・野菜をたっぷり食べる」というものです。ビュッフェ店に到着した直後は空腹ですから、そのまま本能の赴くままにおいしそうな炭水化物やタンパク質、デザートに手を伸ばしたいところですよね。

しかし、そうしたい気持ちをグッと抑えて、まず空っぽの胃に野菜や果物を入れます。野菜や果物は低カロリーで血糖値も上昇は緩やかになりますし、ある程度お腹も膨れるので空きっ腹に高カロリーの料理を片っ端から送り込むより内臓の負担も抑えられ、食べすぎて苦しくなることも防ぐことができます。

そして料理は一皿に盛りすぎない!と決めておくことも重要です。席を立ってビュッフェ台に向かい、料理を選んで皿に取って席に戻る。この一連のプロセスにはある程度の時間がかかり、食事のインターバルとして機能します。この時間を設けることで、満腹感が反映されて食べ過ぎ防止になるわけです。特に食べ放題の時間制限終了間際になると、一皿に盛りすぎると食べ残して別料金を払うのを回避するため、料理を無理やり口に突っ込んで苦しくなる経験をした人も多いと思います。そうしないためにも、「料理を一皿に盛りすぎない」というルールは役に立つでしょう。

来店前に食べすぎて苦しくならないよう、あらかじめ食べすぎない戦略を立ててから行くようにしましょう!そうすることでお店を出た時に後悔せずに満足感に包まれることができるでしょう。

文・黒坂 岳央/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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