ロシアの著名な反体制派活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏の追悼式とミサが1日、モスクワ南東部の教会で行われ、その後、近郊のボリソフ墓地で埋葬された。外電によると、ロシア当局はナワリヌイ氏の追悼式会場の教会や墓地周辺の広範囲を封鎖し、開始の数時間前には通行人をチェック、インターネットを遮断した。にもかかわらず、ドイツ民間ニュース専門局ntvによると、数千人の国民が追悼式と葬儀に参加し、教会まで2キロ余りの参加者のラインが出来たという。

先月16日に亡くなった反体制派活動家ナワリヌイ氏の遺影(2024年03月01日、モスクワ南東部で、ドイツ民間ニュース専門局ntvからスクリーンショット)

ナワリヌイ氏の追悼式に集まった人々(2024年03月01日、ドイツ民間ニュース専門局ntvからスクリーンショット)

ナワリヌイ氏の棺が運ばれた霊柩車が教会前に到着すると、待機していた人々から「ナワリヌイ、ナワリヌイ」という声が出、拍手が起きた。

それに先立ち、ロシア当局はナワリヌイ氏の遺体をシベリアの流刑地の安置場からモスクワに運ぶ際、葬儀業者に「遺体の運送に関わるな」と脅迫。葬儀、告別式に参加した国民はナワリヌイ氏と同様、「過激なグループのメンバー」と見なされ、拘束されるといわれてきたが、多くのモスクワ市民はナワリヌイ氏に最後の別れを告げるために集まった。