仲春の候、夜明けも日に日に早くなり、ようやく春の気配を感じる今日このごろ。福井の海も刻々と春へと移ろいを見せており、タイラバシーズンを迎えようとしていた。そこで今回は福井県敦賀市のレンタルボートで、早春のタイラバゲームを楽しむことにした。
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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・山根嶺河)
敦賀沖でタイラバ釣行
今回使用するタックルだが、ロッドがダイワ紅牙MX‐N69MBスリルゲーム、リールはシマノ炎月CT151HG‐L、ラインはよつあみボーンラッシュWX8の0.8号、リーダーはシーガーグランドマックス FX5号だ。
釣行日は3月16日。午前6時半に出船し、1時間ほどかけてポイントへと向かう。しばらく走ると1隻、そしてまた1隻とすでに釣りを始めている釣り船が見えてきた。今シーズン初ということもあり、胸の高鳴りもポイントに近づくにつれて大きくなっていく。
まずは100mラインから釣りを開始する。風も微風ということもあり、120gのヘッドからスタート。早々にゲストの良型レンコダイ(キダイ)が釣れたが、その後30分ほど沈黙が続く。
魚探には時折80mと95mラインでマダイらしき反応が見られるが、なかなか口は使ってくれないようだ。
ゲスト50cmアマダイが登場
ふと、タイドグラフを確認するとちょうど満潮潮止まり。バッドタイミングで釣りを開始したらしい。気分を変えるために少し北へと移動すると急に風が吹き始めた。恐らくこの辺りが風の境目になっているのだろう。
水深も110mになったということで、ヘッドの重さを150gに変更する。移動して早々ボトムから5巻きほどしたところで、グゥゥ~ッとロッドに重みが乗った。しっかりフッキングを決めるとジィイイイ!と、静まり返っていた船内にけたたましくドラグ音が鳴り響く。これは本命だ。
慎重に慎重にファイトしていると、10mほど上げたところで惜しくもフックアウトとなった。落ち込んでいると、隣で釣り仲間にもヒット。上げてくると50cmはありそうなアマダイだった。
大ダイ68cmが浮上
タイドグラフを再度確認すると、下げ始めてゆっくりと潮が動き始めていた。チャンスはここしかない。集中して、ひたすら巻き続ける。そして、ボトムから1巻き目、明らかな重みを感じる。しっかりと聞いてスイープ気味にフッキング。
ジィィイイイ!再び鳴り響くドラグ音。止められないファーストランに大物を確信した。10mほど出されたところで、いざ巻き上げ開始。同時に釣り仲間にもマダイがきたようで、ダブルヒットとなった。
しばらくはバラシ防止で少しドラグを緩くしていたが、一向に上がってこないのでドラグを締めて一気に勝負に出る。ファイトすること10分、ようやく水面に姿を現す赤い魚体。そうそう、コレを釣りたかったんだ…。
サイズは68cmと惜しくも70cmには満たなかったが、立派な魚体に思わず表情も緩む。
その後は反応が薄くなったので、帰り途中に1時間ほど70mラインでお土産を確保して納竿となった。