iPhoneにクレジットカードを登録して支払いに使えるApple Pay。クレジットカード次第ではもっとお得に使うことができる。ここではApple Payで登録するとよりポイントが効率的に貯まるクレジットカード10枚を紹介。どういったApple Payをよく使う人は参考にしてもらいたい。

目次
1, 「Apple Pay(アップルペイ)」とは?
2, 「Apple Pay(アップルペイ)」を使う3つのメリット
3, 「Apple Pay(アップルペイ)」に登録するカードの条件
4, 「Apple Pay(アップルペイ)」で使うのにお得なクレジットカード10枚を比較
5, 「Apple Pay(アップルペイ)」で使うべきクレジットカードとは?

1,「Apple Pay(アップルペイ)」とは?改めて仕組みを簡単に解説

Apple Pay(アップルペイ)はiPhoneをおサイフケータイのように使えるサービス。クレジットカードを登録すると、店舗レジの非接触型リーダーにiPhoneをかざして代金の支払いができるようになる。Suicaを登録すればiPhoneをモバイルSuicaだけでなく、マークのある店舗ではSuicaでの支払いも可能。

クレジットカードを店舗レジでの支払いに使うときは、電子マネーのiD(アイディー)かQUICPay(クイックペイ)による決済扱い。「Apple Pay」「iD」「QUICPay」いずれかのマークのある店舗で利用が可能で、iD決済になるかQUICPay決済になるかはカード発行会社によって異なる。
 

2,「Apple Pay(アップルペイ)」を使う3つのメリット

2016年からサービスが開始されたApple Pay。キャッシュレス決済の普及にともない、使用している人も増えたようだが、どのようなメリットがあるのか紹介してこう

メリット1 クレジットカードを携帯しなくてよい

Apple Payの大きなメリットはクレジットカードを携帯していなくても店舗での支払いに使えるということだ。しかも財布からカードを出して支払うよりも手間がかからない。

よく使うカードを「メインのカード」として設定しておけば、iPhoneのロックを解除して非接触型リーダーにかざすだけで支払える。Touch ID(指紋認証)利用ならポケットからiPhoneを取り出す動作だけでいい。

なおSuicaで利用する時はiPhoneのロックを解除しなくても非接触型リーダー端末にかざすだけで決済できる「エクスプレスカード」に設定しておくのが一般的。改札をストレスなく通過できるだろう。

メリット2 ポイントが還元される

第二のメリットはクレジット利用ポイントが付くこと。現金払いではポイントは付かないが、Apple Payならクレジット利用でのポイントが貯まる。これまで少額決済でクレジットカードを使うのを敬遠してきた人も、Apple Payなら気楽に使えてポイントも貯まる。

メリット3 カード不正利用の可能性が低い

第三のメリットはiPhoneを紛失した場合でも、カードを不正利用される可能性が低いということ。通
常クレジットカードを紛失すると不正利用されるリスクがあるため、そのカードを無効化して新しい番号のカードが再発行される。

Apple Payを使っているiPhoneを紛失した場合では、遠隔操作でApple Payの利用を一時停止したり、クレジットカードの登録を削除できるので不正利用のリスクは低くなると考えられる。

3,「Apple Pay(アップルペイ)」に登録するカードの条件は?

Apple Payは実店舗だけでなく、アプリ内やネットショップでの支払いにも使える。しかしすべてのクレジットカードがApple Payに登録できるわけではなく、例えばダイナースクラブカードは登録できない。

さらにアメックスブランドの銀行系クレジットカードの一部も不可能だ。例えばアメックスブランド・JCBブランドの三菱UFJニコス発行カードなどは登録できないので、注意が必要だ。

4,「Apple Pay(アップルペイ)」でお得に使えるクレジットカード10枚を比較 

Apple Payを使うメリットや、登録できるカードの条件を紹介してきた。では、どのクレジットカードを設定するとお得になるのだろうか? 検討したいカード10枚の通常の還元率と、還元率がアップするサービスを表にまとめたので参考にしてほしい。
 

カード名 基本還元率 主な還元率アップサービス・
年会費割引サービス
REXカード 1.25%
Reader's Card
(リーダーズカード)
1.25% ・カード利用額年間30万円以上で
次年度年会費無料
リクルートカード 1.2% ・「じゃらん」利用で還元率3.2%
・「ポンパレモール」利用で還元率4.2%
dカード 1% ・特約店やdポイント加盟店でのポイント加算
楽天カード 1% ・楽天市場で還元率3倍
・楽天トラベルで還元率2倍
・楽天カード優待店舗で2倍以上
PayPayカード 1.0%(※)
Orico Card THE POINT 1% ・入会後6ヵ月間は還元率2%
・オリコモールを経由でポイントアップ
ビックカメラ
Suicaカード
1% ・初年度年会費無料
・年間1回以上のクレジット利用で
翌年度の年会費無料
・JR東日本の定期券購入やSuicaの
オートチャージでは1.5%分の
JRE POINTが貯まる
Amazon Mastercard
クラシック
1% ・年会費初年度無料
・年間1回以上のカード利用で
次年度も年会費無料
・Amazon利用分は還元率1.5%
・Amazonプライム会員による
Amazon利用では還元率2%
P-one Wiz 0.5% ・カード利用代金の請求時に自動的に1%オフ
・通常還元率と合わせて1.5%

※ ご利用金額200円(税込)ごとに最大1.5%のPayPayポイント※ がもらえます。
  ※ PayPayカードをPayPayアプリに登録およびPayPayステップの条件達成が必要。
  ※出金・譲渡不可。PayPay/PayPayカード公式ストアでも利用可能。
   なお、所定の手続き後にPayPay加盟店にて使用できます。
   手続きはこちらからご確認ください。
 ※ポイント付与の対象外となる場合があります。
 例)「PayPay決済」「PayPay(残高)チャージ」「nanacoクレジットチャージ」
   「ソフトバンク通信料(ワイモバイル、LINEMOを含む)」
   「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いを介してのPayPay残高チャージのご利用分」

基本的には、ポイント還元率が高く年会費無料(実質無料を含む)のクレジットカードを選べばいいだろう。次は、10枚のカードの詳細を見ていこう。

1,REXカード 還元率1.25%の超高還元率カード

REXカードは年会費無料で作れ、国際ブランドをVisaかMastercard から選べる。

ポイント還元率は1.25%と国内で発行されるクレジットカードとしては超高還元率であり、Apple Payはもちろん、オールマイティーに活躍してくれるカードだ。

年会費無料であるにもかかわらず、海外最高2,000万円、国内最高1,000万円の旅行傷害保険が付帯することも高く評価できる。
 

2,Reader's Card(リーダーズカード) 年間利用額30万円以上で年会費が無料!

Reader's Card(リーダーズカード)は、REXカードと同じジャックスが発行する超高還元率カードだ。国際ブランドはMastercard 。年会費は初年度が無料で次年度から2,500円(税別)かかるが、年間のカード利用額が30万円以上であれば次年度は無料になるので、実質年会費無料と考えていいだろう。

ポイント還元率は、REXカードと同じ1.25%。REXカードで貯まる「REX POINT」の用途はカード利用代金の値引きとANAマイルへの交換に限られるが、Reader's Cardで貯まる「Reader's Cardポイント」は、カード利用代金の値引き、Amazonギフト券との交換や共通ポイント・Gポイントへの交換ができる。また、「REX POINT」よりも有利なレートでANAマイルへ交換できる。

このカードにも、海外最高2,000万円・国内最高1,000万円の旅行傷害保険が付帯する。

3,リクルートカード 基本還元率1.2%!リクルート系サービス利用で4.2%にまでアップ

リクルートカードは年会費無料で作れ、国際ブランドをVISA、Mastercard 、JCBから選べる。Apple Payに対応しているのは、VISAとMastercard だ。

ポイント還元率が1.2%と高く、リクルート系サービスのじゃらんでは3.2%、ポンパレモールでは4.2%が還元される。リクルート系のサービスをよく使う人に向いているだろう。

年会費が無料であるにもかかわらず、海外最高2,000万円(利用付帯)、国内最高1,000万円(利用付帯)の旅行傷害保険と、海外・国内とも年間200万円限度のショッピング保険が付帯する。
 

4,dカード ローソンユーザーやdポイントを貯めている人はさらにお得

dカードは年会費無料で作れ、国際ブランドをVisaかMastercard から選べる。

ポイント還元率は1%で、街のdカード特約店ではカード利用によって、dポイント加盟店ではカードの提示によってポイントが付与される。さらにローソンでカードを使うと3%オフも適用されるため、最大で5%も還元されることになる。

年間100万円限度のショッピング保険のほか、携帯電話の紛失・盗難・修理不能による再購入時の費用を購入後1年間、最大1万円まで補償する「dカードケータイ補償」も付帯する。
 

5,楽天カード 楽天会員の必須アイテム

楽天カードは年会費無料で作れ、国際ブランドをVisa、Mastercard 、JCB、アメックスから選べる。ただし、アメックスではApple Payは使えないので注意したい。

ポイント還元率は1%で、楽天市場で3倍、楽天トラベルで2倍、街の楽天カード優待店舗で2倍以上になる。貯まるのは楽天グループの共通ポイントである楽天スーパーポイントで、楽天系のサービスをよく利用するなら貯めやすく、使いやすい。

年会費無料であるにもかかわらず、最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯。他にも空港での手荷物宅配優待や海外レンタカー10%オフ、携帯・WiFiルーターレンタル20%オフ、ハワイ空港ラウンジ無料利用といったトラベルサービスも充実している。
 

6,PayPayカード 年会費無料

PayPayカードは年会費無料で、国際ブランドをVisa、Mastercard 、JCBから選べる。

7,Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント) 入会後半年はポイント還元率2%

Orico Card THE POINTは年会費無料で、国際ブランドをMastercard かJCBから選べる。ポイント還元率は1%だが、入会後6ヵ月間は2%になる。Apple Payで利用することで、ポイントを効率よく貯められるだろう。

ポイントサイトのオリコモールを経由してAmazonやYahoo!ショッピングなどのネットショップを利用すると、さらにポイント還元率がアップする。
 

8,ビックカメラSuicaカード  JRをよく使うユーザーはぜひ登録したい

ビックカメラSuicaカードの年会費は524円(税込)。初年度は無料で、年間1回以上クレジット利用があれば翌年度の年会費は無料になるので、年会費は実質無料と考えていいだろう。

国際ブランドはVISAかJCBを選べるが、VISAだとApple PayからSuicaへのチャージができない。その場合は別途Suicaアプリを導入し、そこにカードを登録してチャージすることになる。

ポイント還元率は1%(ビックポイント0.5%+JR東日本のJRE POINT0.5%)だが、JR東日本の定期券購入やSuicaのオートチャージでは1.5%分のJRE POINTが貯まる。
 

9,Amazon Mastercard クラシック Amazonプライム会員なら還元率が2%に!

Amazon Mastercard クラシックの国際ブランドはMastercard で、年会費は初年度無料。次年度から1,375円(税込)かかるが、年間1回以上カード利用があれば次年度も年会費無料になるので、実質的には年会費無料と考えていいだろう。

ポイント還元率は1%で、Amazon利用分は1.5%に、さらにAmazonプライム会員によるAmazon利用では2%になる。Amazonをよく使う人ほどお得になるクレジットカードだ。貯まるポイントはAmazonでしか使えない「Amazonポイント」だが、普段からAmazonを利用しているなら特に不都合はないだろう。

なお、このカードには最高100万円のショッピング保険が付帯する。

10,P-one Wiz 合計1.5%のポイント還元率を誇る超高還元率クレジットカード

P-one Wizは年会費無料で、国際ブランドをVisa、Mastercard 、JCBから選べる。P-one Wizはリボ払い専用カードだが、毎月の支払額を自由に設定できるので、実質的には一括払いのカードとして使うことができる。

ポイント還元率は0.5%だが、カード利用代金の請求時に自動的に1%割引されるため、実質的な還元率は1.5%になる。

貯めたポイントは他社ポイントや商品券に交換できるほか、楽天銀行口座やジャパンネット銀行口座へキャッシュバックすることもできる。ただしTポイントへの交換以外は、ポイント還元率が0.5%以下になるので注意したい。

保険は、限度額50万円のショッピング保険が付帯する。

5,「Apple Pay(アップルペイ)」に登録するクレジットカードは還元率の高さで選ぶ

Apple Payに登録するクレジットカードは、「ポイント還元率が高いこと」と「自分がApple Payを使うシーンでポイントが付与されるかどうか」で選ぶといいだろう。ここで紹介したクレジットカードの他に高還元率のものがあれば、Apple Pay公式サイトや各カードの公式サイトで登録できるかどうか確認してみよう。Apple Payを利用して、よりお得で便利な生活を送ってもらいたい。

モリソウイチロウ
執筆・モリソウイチロウ
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。


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