と語ります。今後、日本においてeスポーツをメジャースポーツと同規模、もしくはそれ以上にしていきたいという考えも抱いているそうです。

そのうえで、ほかのプロゲーミングチームに対しては、「どのチームも似たビジネスモデルに偏ってきている」という印象を抱いているといいます。

「狭いところ、かつ、すごく低いところでやり合っていて微妙だなと思っています。それぞれの会社がそれぞれの方向に対して開拓していくことが必要かと。

マーケットが伸びてこなかったときに、自分たちが相対的位置を取るとインパクトも小さくなっちゃうので、各チームは、常にコア(核)に『自分たちがNo.1だと誇れるもの』を持って、もっと(展開を)広げていってほしいなと思います」

eスポーツ業界で仕事したい人へのアドバイス

市場規模が高まるeスポーツ業界で働きたいと思う人も多いでしょう。高島氏は、そういった人に向けたアドバイスとして、まず重要なこととして「eスポーツに関わることがゴールではないこと」を挙げます。

「趣味から入るとか、好きから転じてという方が多い。そういう方たちにとって、いろんなチームやプレーヤー、ストリーマー(配信者)が憧れだとすると、そこと関われた時点で満足してしまったりとか、そこに入ることがゴールという目線を持たれたりする場合がすごく多いなと思っています。

自分がいてもいなくても業界が変わらないんだったら、働いている意味がないというのが僕の思想です。

基本的には自分が入ったことによってマーケットにどれだけのインパクトを残せるのか、また何を変える存在になりたいのかをすごく真剣に、リアルに考え続けることができる人であるかがすごく重要だと思っています」

もう1つは、「他責にせずに、自分たちが解決できるイシュー(課題)がたくさんあるのだとポジティブに捉えられる人」であることだといいます。

「僕はものすごく嫌いなんですけど、eスポーツを愛しながらeスポーツのことを批判している人間が数多くいるなと思っています。未成熟ではありますが、無限にポテンシャルがある業界であることは自分たちが1番わかっています。(発展していく)未来を信じて全力でやらないと、この業界で何かを残せる人間にはなっていきません」