多くのヒットを放ちチャンスメークしてきたヒットメーカーたち。前回の本塁打に続き、今回はナ・リーグの打率TOP10を紹介していきたい。

【MLBデータコラム】大谷以外も強打者ズラリ ナ・リーグ本塁打TOP10

 まずは、6位-10位まで。

【6位―10位】
4位:トレー・ターナー
   打率.295/505打数149安打(フィラデルフィア・フィリーズ)

5位:ジャクソン・メリル
   打率.292/554打数162安打(サンディエゴ・パドレス)

6位:ケテル・マルテ
   打率.292/504打数147安打(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)

7位:ムーキー・ベッツ
   打率.289/450打数130安打(ロサンゼルス・ドジャース)

8位:ブライス・ハーパー
   打率.285/550打数157安打(フィラデルフィア・フィリーズ)

9位:鈴木誠也
   打率.283/512打数145安打(シカゴ・カブス)

10位:フレディ・フリーマン
   打率.282/542打数153安打(ロサンゼルス・ドジャース)

 続いて、上位3人を3位からお届け。

3位:マルセル・オズナ   打率.302/606打数183安打アトランタ・ブレーブス
 全162試合に出場したオズナ。4月は33安打、打率.355、開幕2戦目から17試合連続安打など、上位2名に負けない数字を叩き出し、その後も順調に安打を積み重ねていったが、9月に25安打、打率.278と失速してしまい、これが首位打者争いにも大きく響いてしまった。それでも今シーズンは打率3位、安打数3位、本塁打2位と高いレベルで結果を残したことに間違いはない。

2位:大谷 翔平   打率.310/636打数197安打ロサンゼルス・ドジャース
 ア・リーグからナ・リーグへの移籍で、対戦投手も大きく変わるなか、ケガで打撃専念で臨んだ今シーズンは大躍進の1年となった。特に9月は圧巻のひと言。「50-50」に注目が集まったが、この月は13試合でマルチヒット(アラエスは10試合)し、内4安打以上は3回、「50-50」を決めた9月19日は3本塁打を含む6打数6安打を記録した。シーズン残り7試合で17安打を放ち、トップを行くアラエスは6安打だったことで、最終盤で最接近となったが、わずか4厘差で惜しくも終戦となった。

1位:ルイス・アラエス   打率.314/637打数200安打(サンディエゴ・パドレス)
 2022年にア・リーグ、2023年にはナ・リーグで2年連続で首位打者を獲得しているアラエスは、今シーズン途中にマイアミ・マーリンズから、ダルビッシュ有らが所属するサンディエゴ・パドレスに移籍。圧巻は移籍初戦の5月4日Dバックス戦。1番指名打者に入ると、6打数4安打の固め打ちで鮮烈な「デビュー」を飾った。結局、移籍のタイミングだった5月は44安打、打率.389という暴れっぷり。シーズン後半も8月.317、9月.340と調子をあげたままシーズン終了。昨年の203安打に匹敵する200安打を放ち、3年連続の首位打者に輝いた(ナ・リーグでは2年連続)。