株式会社KADOKAWAは、10月4日に『「特攻」の聲 隊員と遺族の八十年』を刊行しました。太平洋戦争末期に行われた特攻作戦の真実に迫るという書籍です。

10月25日で最初の特攻出撃から80年を迎える今、これまで語られることの少なかったという隊員や遺族の証言を集め、彼らの心の奥に秘めた思いを描いているそうです。

「特攻作戦」の実像に迫る新たな証言

1944年10月25日に始まった特攻作戦では、航空機に大型爆弾を積んだり、人間魚雷「回天」が使用されたりと、過酷な体当たり攻撃が行われました。

このようななかで、出撃した隊員たちが後世に何を託したのか……。また、彼らを見送った遺族たちはどのような人生を送ったのかなど、証言をもとにした実像が記されているとのこと。

隊員と遺族の知られざる物語

特攻隊員とその遺族の知られざるエピソードが複数紹介する本書。



長年にわたり取材を続けてきたという著者によると、戦中には英雄とされた隊員やその家族が、戦後「戦争犯罪者」として、時には非難の対象となることもあったといいます。

彼らの証言を通じて、特攻作戦がもたらした影響の大きさや、隊員・遺族が心の奥底に抱えてきた真実に迫った1冊です。

著者プロフィール

宮本雅史(みやもと・まさふみ)

1953年、和歌山県生まれ。産経新聞社東京本社編集委員。慶應義塾大学法学部卒業後、産経新聞社に入社。

ハーバード大学国際問題研究所の訪問研究員を経て、1993年にゼネコン汚職事件のスクープで日本新聞協会賞を受賞。那覇支局長などを歴任し、特攻隊戦没者慰霊顕彰会評議員も務める。著書に『報道されない沖縄』『「特攻」と遺族の戦後』などがある。

書籍情報

『「特攻」の聲 隊員と遺族の八十年』



著者:宮本雅史

発売日:2024年10月4日

価格:1,870円

ISBN:9784041150467

発行:株式会社KADOKAWA

<参照>

10月25日は「特攻」80周年 明かされなかった実像に迫る