最新のiPhone 16でどの機種を買うべきか悩んでいる人も多いと思います。そこで今回は、iPhone 16の全4機種の機能を徹底的に比較しながら、どれがいいのかを解説していきます。もちろん、私が独自に作成した価格一覧表も用意しましたので、誰がどのモデルを選ぶべきか、といった部分まで詳細に解説します。
iPhone 16の機能はモデルごとに何がどう違う?
最新のiPhone 16は全4機種ありますので、まずは、機種ごとに何が違うのか主要機能を比較してみましょう。ちなみに今回は、iPhone 16と16 Plus を「標準モデル」。16 Proと16 Pro Maxを「Proモデル」という呼び方で解説します。
まず、16シリーズのディスプレイサイズは機種ごとにすべて異なっており、16は6.1インチ、16 Plusは6.7インチ、16 Proは6.3インチ、16 Pro Maxは6.9インチです。標準モデルは以前と同じですが、Proモデルは今までより0.2インチほど大きく、過去最大の大きさです。
とはいえ、外側のベゼルが狭くなっているので、本体が極端に大きくなったわけではありません。画面の縁を減らして画面が大きくなったという印象ですね。
16シリーズ最大のウリは「Apple Intelligence(インテリジェンス)」です。これはAppleのAIがiOSレベルで組み込まれており、たとえば、メールの文体を提案してくれたり、通話内容をテキスト化したうえで要約してくれたりします。このように、iPhoneの使い方が大きく変わりそうな画期的な技術なんですが、日本では25年以降にならないと利用できません。
処理チップに関しては、標準モデルが「A18」でProモデルが「A18 Pro」を搭載しています。とくに標準モデルはこれまでProモデルでしか動かなかった最新ゲーム『バイオハザード』なども楽しめます。また、ProモデルのA18 Proに関しては、以前のA17 ProよりCPUで15%、GPUでは20%も高速化されているんですよ。
16シリーズでは全モデルに「アクションボタン」が搭載されました。これまでは本体のサイドに「ミュートスイッチ」がありましたが、長押しで切り替えるボタンに変更されています。もちろん、ミュートと着信を切り替えられますが、それ以外にアプリやショートカットを設定するなど、自分好みでカスタマイズできるのが便利ですね。
そして、16シリーズには今までのiPhoneになかった「カメラコントロール」が搭載されています。これは、本体サイドのボタンを押すことでカメラが瞬時に起動して、そのままシャッターを切れます。また、横スワイプで拡大・縮小できたり、軽く2回押して別のメニューで設定変更することも可能となっているのです。これは写真好きには嬉しい新機能でしょう。
16シリーズのカメラは標準モデルが48MP(4,800万画素)になっているほか、超広角カメラでマクロ撮影も可能です。これは以前はProモデルにしかなかった機能ですね。
さらに、空間写真や空間ビデオにも対応します。今のところApple Vision Proでしか見られないんですが、思い出を立体で残すことが可能となっています。
Proモデルのほうは超広角が12MPから48MPに高画質化されました。また、標準モデルの光学ズームは0.5倍、等倍、2倍ですが、Proモデルはどちらの機種も5倍まで対応しています。
やはり、16シリーズで進化が大きいのはバッテリーでしょう。16はビデオ再生時間が2時間延びて最大22時間。16 Plusは+1時間の27時間です。また、Proモデルはいずれも4時間も延びて16 Proが最大27時間、16 Pro Maxは最大33時間となっています。
もちろん、ワイヤレス充電の「MagSafe(マグセーフ)」も全モデルが対応していますが、16シリーズでは最大25Wで急速充電できます。ただし、30W以上のACアダプタを使わないと25Wで充電することはできません。
ストレージ容量は標準モデルが128GB/256GB/512GBで、Proモデルは16 Proだけに128GBが用意されており、16 Pro Maxに128GBはありません。それ以外は同じで256GB/512GB/1TBまで用意されています。
ディスプレイはすべて有機ELですが、Proモデルは「プロモーションテクノロジー」搭載なので120Hz動作になります。標準モデルは60HzなのでProモデルは2倍滑らか。これはゲームや動画などで威力を発揮しますよ。
16シリーズの本体重量は、標準モデルとProモデルで大きく変わります。iPhone 16は170gで15より1g軽くなり、16 Plusは199gで15 Plusより2g軽くなっています。逆に16 Proは12gも重くなっているほか、16 Pro Maxも6gほど重くなっているんですね。
最後に16シリーズの新機能「オーディオミックス」にも注目です。16シリーズでは空間オーディオ付きビデオが撮影できますが、オーディオミックス機能で音の聞こえ方を調整できるんですね。
たとえば、レストランのカウンターで2人が話しているとき、店員さんが近づいて何か喋っても、オーディオミックス機能なら主役の2人の声だけにするなんてことができます。この機能はiPhoneで映画を作りたい人やVlogなどで活用すると面白いと思いますね。
iPhone 16シリーズの価格差ルールを覚えておこう!
ここでは、私が作成したiPhone 16シリーズの価格一覧表を見ながら解説しますが、実は16シリーズの価格差には独特のルールがあるんです。
まず、ストレージを128GBから256GBに上げると、どのモデルも価格差は1万5,000円です。
次に、256GBから512GBの場合は3万円上がります。そして512GBから1TBにしたときも価格差は3万円ですので、このルールをしっかり覚えておきましょう。
今度は同じ256GBで機種を上げたときの価格差をチェックします。まず、13万9,800円の16から16 Plusに上げると価格差は1万5,000円。つまり、「大画面と大容量バッテリーに1万5,000円を払えるか?」ということになります。
また、16 Plusから16 Proに上げたときの価格差は2万円です。画面は小さくなりますがビデオ再生時間は同じで、120Hz動作とチップがA18 Proになるので、ここに2万円の価値を見いだせるかがポイントになります。
そして、16 Proと16 Pro Maxの差額は1万5,000円です。画面が6.3インチから6.9インチと大きくなり、ビデオ再生時間が6時間も延びますので、私はこの差額なら16 Pro Maxのほうを選ぶでしょう。
どういう人がどのモデルを買うべきか? 機種ごとに解説
ここでは、機種ごとにどういう人がどのモデルを買うべきか解説しましょう。
まず、ほとんどの人がiPhone 16で十分だと思います。チップがA18でApple Intelligenceに対応していますし、最新ゲームも楽しめる。さらにカメラコントロールが装備されたという部分で価値がグンと上がりました。
次に、16 Plusは大画面でバッテリーが持つモデルが欲しい人向けです。16との価格差は1万5,000円しかないことを考えると満足度は高いでしょう。
16 Proモデルは所有欲は満たされるモデル。単純に「これを持ちたい!」と思えるなら、それだけで買っても良いと思います。
機能的には、やはり「キレイな写真を撮れるカメラが使いたいかどうか?」がポイントです。とくにマクロ撮影が48MPで撮れるのは見逃せません。また、ゲーム好きにとっては120Hzの動作が重要なポイント。やはりゲームがヌルヌル動くのは快感でしょう。
そして、最上級モデルの16 Pro Maxは最大のバッテリーと最大の画面が欲しい人向けです。それでも16 Proとの価格差はたった1万5,000円しかないのはお得でしょう。もちろん、私も16 Pro Maxをメインで使用する予定ですが、とにかくAppleの「最新かつ最高峰のモデル」という部分に引かれるならオススメします。