ホピ族と言えば、アリゾナの台地に住むネイティブアメリカンの部族の一つであり、その伝承されているものが未来を予言しているのではないかとも言われていることで知られている。沖縄で発見された通称「沖縄のロゼッタストーン」について、ホピ族の酋長が自分たちのものと同じであると発言した逸話もあるほか、ホピ族と日本人との関連を示唆するような伝説も残っていると言われている。
そのホピ族には、「アントピープル」の信仰というものがあるという。訳すると「蟻の民」とでも呼べるものだが、ホピ族はその蟻をアントピープルという地上以外の生命体として描いているようである。
ホピ族の伝説によると、アントピープルはこれまで2度に渡る壊滅的な大洪水において、ホピ族を地下世界へ避難させてくれた救世主であるという。地下世界で生き延びたホピ族の祖先は、そこで家の建築方法や星座・数学を学んだとされ、それをのちの文明作りで大いに役立てることができたという。蟻のウエストが細いのは、ホピ族を養うために身を削ったためであるという言い伝えまであるのだという。
このアントピープルについては、古代エジプトにも仲間がいたのではないかとする指摘もある。紀元前1300年代に統治していた第18王朝ファラオ、アメンホテプ4世が、まるで蟻の頭を思い起こさせるようなアーモンド形の頭部に、異様に細長い手足で描かれているものもあり、蟻に神秘性を抱いていた証拠であるとも考えられる。また、エジプトで「オリオンの星」を表すサフ(sahu)と、ホピ族で「星」を表すソフ(sohu)が類似しているということから、両者がきわめて関連の深い文化を有していたのではないかとの推測もある。
さらに、アントピープルはホピ族の言葉では「アヌ・シノム」(蟻の民、蟻の友人)と表現されているのだが、なんとそれは「アヌンナキ」に通じているのではないかとも考えられている。
アヌンナキといえば、古代メソポタミア文明の特にシュメール神話に登場する神々の一族であり、天地の創造のほか人間の創造、そして宇宙秩序の維持などを司る存在として、バビロニアやアッカドの諸神話などにも見られる存在だ。そのアヌンナキとホピ族のアントピープルが、同様の存在であったのではないかという仮説がここから浮上してくるのである。
シュメール神話と日本神話に共通する点が多く存在しているという話はたびたび指摘されており、日本のルーツがシュメールにあるのではないかとの説もある。その一方、日本神話ではアメノホヒと呼ばれる地上階の悪しき神を平定した救世主とされる存在がおり、その名にある「ホヒ」はままホピ族の「ホピ」にも通じているのではないかとも言われている。
両者のルーツは、互いに関連し合っている以前に、そのルーツから実は通じ合っていたということなのだろうか。
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文=黒蠍けいすけ(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
提供元・TOCANA
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