■「シンプルに怖い」と戸惑い
夢に出てきそうな凄まじい光景は瞬く間に話題となり、同ポストは投稿から数日足らずで1万件以上ものリポストを叩き出す事態に。
Xユーザーからは「出会ったら泣きそう」「シンプルに怖いんよ」「真夜中にこんなの見たら泣くぞ」「普通の能面でも、じゅうぶん怖いのに…」など、驚きと戸惑いの声が多数寄せられている。
果たして、こちらの能面は如何にして作成されたのか。また「黒色無双」とは一体、何なのか…。話題のポストを投稿した暗素研に取材を敢行すると、驚きの舞台裏が明らかになった。
取材に応じてくれた暗素研の事業部長・清藤鉄平さんは、件の能面作成の経緯について「当社は光を吸収する黒い素材を開発する企業で、産業用途では光学機器の迷光対策などに貢献しております。近年はアート用途での引き合いも多く、黒の持つ『怖さ』『不気味さ』を表現する企画を作りたいと考えました」と、振り返る。
そして陶器でできた能面に、同社が誇る「世界一黒い水性アクリル塗料」こと「真・黒色無双」を塗装した結果生まれたのが、件のオブジェというワケだ。
なお、ポスト本文には「違法駐車が減りました!」と書かれているものの、清藤さんからは「不気味なので違法駐車避けに効果てきめんだと思いますが、本当に設置した場合は近隣住人からの苦情が来ると思います」とのコメントが得られているように、実際には設置されていないので安心してほしい。
また「ぜひ本職の芸術家、もしくはホラー系のエンタメ企業の方々に活用頂きたいと思います」ともコメントしており、この企業、完全にノリノリである。
今回のポストを見て分かるように、ユニークな広告企画の重きを置いている同社。その強みについて、清藤さんは「『何かを黒くしたい』というお客様の声に対し、最も応えられる組織であると自負しております。世界一のブラック企業であると言えます」と、太鼓判を押していた。
いつの世も人々を魅了する「黒」の真の魅力を引き出したい人は、ぜひ同社の製品やサービスを体感してみてほしい。
光陽オリエントジャパン 真・黒色無双 100ml スプレー 模型用塗料