(※この記事では、スーパームーンを「今年最大の満月」の意で使用します)
ここまでは、スーパームーンの定義について考えてきました。
では、どうして1年のうちに月のサイズが大きくなったり小さくなったりするのでしょうか。
月の大きさが異なって見える理由
月の直径は約3470kmと一定です。
では、どうして地球から見た月の大きさは変化するのでしょうか。
それは、実際の大きさに限らず、近くにあるものほど大きく、遠くにあるものほど小さく見えるからです。
これは当たり前の効果ですね。
そして月と地球の距離がその時々で異なるので、地球から見た月の大きさも変化します。
この距離の違いを生じさせているのは、月の軌道です。
月は地球の周りを公転していますが、この軌道は円形ではなく楕円形です。
そのため月と地球の距離は、月が地球に近づく「近地点(地球から約35万7000kmの距離)」から、月が地球から遠ざかる「遠地点(地球から約40万6000kmの距離)」まで変化しています。
これが、月の大きさが異なって見える理由であり、近地点の時に最も大きく見えます。
そして月が、約29.5日ごとに訪れる「満月」の状態で、なおかつ近地点付近にある時、非常に大きな満月を見ることができます。
満月は毎月1回は見ることができますが、その満月の中でも1年で最も近地点に近くなるものが、「スーパームーン」と呼ばれているのです。
では、2024年で最大の満月となる「スーパームーン」はいつでしょうか。
今夜(10/17)は、2024年最大の満月「スーパームーン」
2024年のうち、地球から最も遠い満月「マイクロムーン」は2/24に見られました。
そして地球から最も近い満月「スーパームーン」が見られるのは、10/17の夜です。
2/24の満月に比べると、今夜の満月は約14%も大きく見え、明るさも約30%アップします。