今年も多くのアーティストが活動の区切りとなる“周年”を迎える。たとえばデビュー20周年以上のアーティストを挙げると、中村雅俊が50周年、TM NETWORK、吉川晃司、岡田有希子(故人)が40周年、DREAMS COME TRUE35周年、GLAY30周年、いきものがかり25周年、JUJU20周年となっている。
こうしたアニバーサリーは、ファンとしてとてもうれしい出来事だ。レコード会社としては、長年にわたって応援してくれるファンのためにさまざま形態で記念商品や記念企画・イベントなどを用意し、ファンとアーティストが一体となって節目の1年を楽しめる演出を図る。
アーティスト・サイドからも積極的にファンにさまざまな機会を提供する。ファンとしては、例年では味わえないスペシャルな体験ができるため、ライブ会場を筆頭に、アーティストとファン同志が一体感をもって盛り上がれるチャンスである。ぜひとも記念のイベントや商品購入体験を通じて、充実した1年を過ごしたい。
今年の周年アーティスの中で、とくに注目を集めているのがGLAYと宇多田ヒカルである。
GLAYは多彩なプランを続々展開
GLAYは“GLAY EXPO” と銘打ち、1月1日の新聞広告でアニバーサリーを大々的に告知した。2月に世界的ロックバンドQUEENと共演、5月にはデビュー30周年記念となる62ndシングル『whodunit /シェア』をリリース、6月には伝説となったライブ“MAKUHARI MESSE 10TH ANNIVERSARY GLAY EXPO ’99 SURVIVAL”(1999年)を再現する周年記念ライブを埼玉・ベルーナドームで開催する。まだまだ多くの特別プランが用意されているという。
宇多田ヒカルは1998年12月にデビューしている関係で、2024年は実質21周年だが、周年を記念したリリース&ライブは2024年に開催される。4月に初のベストアルバム『SCIENCE FICTION』をリリース。全26曲を収録し、過去と現在の宇多田ヒカルを堪能できるようになっている。リリースに伴い、デビュー曲『Automatic』をはじめ全22曲のミュージックビデオを4K画像にグレードアップさせ、公式YouTubeで公開。見事な映像美は一見の価値ありだ。6年ぶりのライブツアー『SCIENCE FICTION TOUR 2024』は7月にスタートする予定で、こちらも楽しみだ。
他にも1986年に亡くなった80年代のトップアイドル、岡田有希子も1984年に1stシングル『ファースト・デイト』でデビューをしてから今年で40周年になる。彼女の楽曲は竹内まりやなどシティ・ポップ アーティストが提供した作品が多く、当時のシングルレコードはいまや“お宝”と化しているが、彼女がリリースしたレコード全7枚が、8月22日にカラー7㌅でBOX発売される。
推しアーティストの周年プログラムを見逃すな!
中村雅俊はファン投票でセレクトされた4枚組CDを発売。TM NETWORKは、活動当時を振り返る記念サイト『TM NETWORK 40+』を開設。DREAMS COME TRUEは3回目となる人気ツアー『裏ドリワンダーランド(通称ウラワン)』を開催する。
1980年代、90年代から活動を始めた多くのアーティストが、続々とデビュー30周年や40周年を迎える。たとえば、プリンセスプリンセスは1986年、LUNA SEAやTHE YELLOW MONKEYは1992年にメジャーデビューしている。
これらの時代に好きだった作品やアーティストをいまあらためてインターネットで検索することをお勧めする。意外なアーティストの素敵な周年記念に出会い、思い出に残る素敵なドライブミュージックに出会えるかもしれない。
INFORMATION
GLAY 30周年記念シングル『whodunit /シェア』
リリース中
仕様・価格:GLAY EXPO limited edition¥ 6050/CD+DVD盤¥2750/CD Only 盤¥1650
宇多田ヒカル 20周年記念ベストアルバム『SCIENCE FICTION』
リリース中
仕様・価格:完全生産限定盤¥4950/通常盤(初回仕様)¥4400
岡田有希子 40周年記念シングルBOX『岡田有希子7インチシングル・コンプリートBOX』
2024年8月22日発売
仕様・価格:アナログ7インチシングル9枚¥19800
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