インドネシア代表 写真:Getty Images

 11月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で、日本代表との対戦を控えているインドネシア代表。DFジャスティン・ハブナー(元セレッソ大阪)など多くの帰化選手を擁するなか、Jリーグで以前話題になっていたインドネシア人サポーターの脅迫行為が国際問題に発展している。

 インドネシアは9月の最終予選初戦で格上のサウジアラビア、オーストラリア相手に引き分けると、10月10日に敵地で行われたバーレーン戦でも2-2と引き分け。格上相手に勝ち点を拾った一方で、15日開催の中国戦では1-2で敗れている。

 9月発表のFIFAランキングで129位とはいえ、欧州でプレーしている選手を多く抱え、ダークホースとして注目を集めているインドネシアだが、同国のファン・サポーターは以前から常軌を逸した行動をとることで話題だ。

 バーレーンサッカー協会(BFA)は16日、先日行われたインドネシア戦で試合後に対戦相手のファン・サポーターから殺害予告、脅迫行為があったと声明を発表。2025年3月25日にジャカルタで開催予定のインドネシア戦について、アジアサッカー連盟(AFC)と国際サッカー連盟(FIFA)に対して第3国での開催を求めている。

 こうしたインドネシア人のサッカーファンによる行為は、かつて同国代表選手を抱えていたJクラブでも問題に。韓国1部・水原FC所属DFプラタマ・アルハンは2023シーズンまで東京ヴェルディに在籍していたが、出場機会の少なさに不満を抱いたインドネシア人がクラブ公式SNSアカウントに批判や誹謗中傷メッセージを書き込んでいた。またC大阪も2024シーズン途中まで在籍していたハブナーの出場機会限定により、公式SNSアカウント炎上という同様の被害に遭っている。

 Jリーグのみならず、W杯最終予選の場でも問題視されているインドネシア人のサッカーファンによるネット上での書き込み。AFCやFIFAの判断次第では、11月15日に行われるインドネシア対日本についても開催地変更となる可能性が考えられる。