人とコミュニケーションをとるシーンでは、なるべく正しい言葉を使いたいもの。しかし日本語には読み方や使い方が難しいワードも多々あり、正しい読み方をできているのか不安に思う機会も多いのではないだろうか。ネット上では、間違いやすい日本語として「代替」に注目が集まっていた。どのような意見が寄せられているのか、チェックしてみよう。
正しい「だいたい」、親切な「だいがえ」
「代替」という言葉は、ビジネスシーンなどでも「代替案」のような使われ方をする。使う頻度の高い言葉なのに読み方は統一されておらず、「だいたい」と読む人もいれば「だいがえ」と読む人もいるようだ。
ネット上には「会議中に『代替案』と発言するのに、どっちが正しいか忘れて冷や汗かいた」「前もってスマホで調べてから発音してる」という声があるように、意外と日常的に悩んでいる人が多い。
正しい読み方は「だいたい」となるが、「代替え」のように送り仮名をつけて書いている時には「だいがえ」と読むケースもあるようだ。
しかし最近では送り仮名に関係なく「代替」を「だいがえ」と読む人も増えているようで、実際に「上司に『だいがえ案』と言われて少し混乱した」「顧客が『だいがえ製品』と言っているけど、指摘するか悩んだ」といった体験談も寄せられていた。
「だいたい」と読んだ場合、「大体」と混同する可能性を挙げる人も多い。また「わかりやすいと思ってわざと『だいがえ』で発音している」「誤用とはわかっているけど、『だいたい』で通じない人もいるから『だいがえ』にしてるよ」という意見のように、親切心で「だいがえ」読みをする人もいる。
言葉は長い歴史の中で徐々に変わっていく。「だいたい」も、徐々に「だいがえ」に変わりつつあるのかもしれない。(フリーライター・井原亘)
■Profile
井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている
提供元・BCN+R
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