30年以上前に起きたUFO目撃事件に新証言か――。34年間沈黙を保ってきた当時の料理人が、MIBの関与が疑われる発言を行っている。
■「カルバイン事件」に新証言
イギリスUFO史上で最も重要なUFO事件の1つであるのが1990年8月4日にスコットランド・カルバインでUFOが目撃された「カルバイン事件」である。
当日には複数人がUFOを目撃しているうえに、目撃者の1人によって撮影されたUFOの鮮明な写真は、まさに百聞は一見にしかずの衝撃度である。
当時共に料理人であった2人の若い男性によって戦闘機と共に上空を飛行するUFOが目撃され、その1人が運よく持参していたカメラで撮影したのだが、この写真はどういうわけなのか32年間、日の目を見ることなく封印されてきたのだ。事件から32年年後の2022年、写真の所有者(退役軍人)が公開に踏み切ったことで遂に明るみになったのである。
ちなみに撮影者はUFOの目撃を英紙「Daily Record」に報告すると共に、このショッキングな写真を編集部に送ったのだが何故か記事になることはなかった。「Daily Record」が話の裏付けを取るために軍当局に連絡したところこの写真の引き渡しを要求され、目撃事件の公表を禁じられたというのである。スクランブル発進した戦闘機がこのUFOを追跡していたようにも見えるこの写真は、重大な軍事上の機密に触れるものであったのだろうか。
このような経緯からもきわめて疑惑に包まれている「カルバイン事件」なのだが、先日、新たな証言が報告され思わぬ展開を見せている。
シェフィールド・ハラム大学の研究員でジャーナリズムの講師であるデイビッド・クラーク氏は事件当時21歳だった料理人、リチャード・グリーブ氏を取材し、彼が1990年の謎の夜のことを34年間の沈黙を破って口にしたことに言及しているのだ。
当時、スコットランドのピトロッホリーにあるホテルのレストランに勤務していたグリーブ氏だったが、この時の同僚2人が「カルバイン事件」の目撃者であり、その1人が写真の撮影者であった。
その夜、休憩時間にいつものように料理人たちはキッチンの外に出て暫しタバコをふかしたり飲み物を飲んだりしながら談笑していたのだが、彼らの中の2人の目撃者がUFO事件のことを話しはじめ、皆神妙にその目撃談に耳を傾けることになったのだった。
話の最中にホテルの近くにやって来た黒い車が停車し、中から黒いスーツを着た2人の男が現れ、目撃談を語る2人の料理人の名前を呼んで車に来るように命じたのである。グリーブ氏を含むグループの残りの者はキッチンに戻るよう命じられ、この2人の料理人は事情聴取のために車で連れて行かれたというのだ。
2人の身に何が起きたのか。次の日から2人の様子は明らかにそれまでとは違ったものになり、気さくな雑談をすることもなくなった。そして少し経ったといころで2人共レストランを辞めたのである。2人のうちの1人は彼らがあの日に目撃したものは「アメリカ人に関するものだ」と仄めかしたという。
店を辞めた2人のその後の消息はまったくわからず、グリーブ氏も一度も見かけていないということだ。グリーブ氏は2人は謎の失踪を遂げたのだと説明している。
当日、車から降りてきた黒いスーツ姿の男たちは、MIB(メン・イン・ブラック)を連想させずにはいられないだろう。1人が口にした「アメリカ人に関するものだ」との仄めかしは、この事件に米軍が動いていたということなのだろうか。
懐疑論者の中には、グリーブ氏が2人の男性の正確な名前を実際に思い出せないため、事実確認がかなり難しいため話の信憑性を疑う声もあるようだ。
情報公開法に基づき本来は2021年に「カルバイン事件」の関連資料が公開されるはずであったのだが、その直前になってイギリス政府はさらに50年延期し、2072年1月1日に公開することを決めてしまったという別の疑惑もある。はたして今回の新たな証言によって謎の解明の糸口が見つかることになるのか引き続き注視していきたい。
参考:「Daily Star」、「Howandwhys」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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