ホンダの中国における4輪車生産・販売の合弁会社「東風本田汽車有限公司(東風ホンダ)」は2024年10月11日、湖北省・武漢市で新エネルギー車工場の稼働開始を記念する開所式を開催した。
式典には湖北省武漢市政府関係者のほか、東風汽車集団の楊青会長、ホンダの三部敏宏社長、中国本部長の五十嵐雅行執行役常務らが出席した。
東風ホンダはもともと武漢市に生産工場はあるが、新たにホンダとして初の新エネルギー車(EV、PHEV)専用工場を新設しオープンを迎えた。
この新工場は組み立て工程を中心に自動化率を高め、工場内における各工程の品質・稼働データを連携することで、高効率なEV生産ラインを実現。またプレス工程においては、立体倉庫の導入と部品搬送の自動化により、ホンダとして初めてプレス工程での物流要員ゼロ化を実現した最新鋭工場だ。
環境面では、効率的な採光レイアウトによる消費電力の削減や、生産時に発生する熱エネルギーを暖房システムなどに活用することで、工場全体でのエネルギー消費を低減。さらにそれぞれのデータを連携することで、生産への影響を最小限に抑えながら消費電力を全体で最適化し、環境負荷の低減を目指している。
ここでは、販売を開始したEV「e:N(イーエヌ)」シリーズに加え、2024年4月に新たに投入を発表した次世代EV「Ye(イエ)」シリーズもあわせて、2027年までに10機種のEV投入を予定し、2035年までにEVの販売比率100%の達成を目指している。
現時点で、ホンダのみならず日本の自動車メーカーは軒並み中国市場での販売に急ブレーキがかかっているが、ホンダはこの新工場での製品群で反転攻勢のトレンドを実現するという重要な工場である。
提供・AUTO PROVE
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