iOS 18で注目したい便利な新機能をピックアップ!
iOS18では、紹介しきれないほどたくさんの新機能がありますので、ここでは注目の新機能を抜粋し、具体的な設定方法などを紹介しましょう。
●Apple「iOS 18」は→こちら
【1】ホーム画面のアプリを自由に配置したりアイコンの大きさや色を変更できる
iOS 18では、ホーム画面を自由にカスタマイズできるようになりました。
たとえば、以前のiPhoneではアプリの隙間を開けて配置することはできませんでしたが、iOS 18では任意の場所にアイコンを置けるようになりました。
また、ホーム画面の編集画面で「編集」→「カスタマイズ」を選択すると、アイコンの大きさや色味を変更できます。ちなみに、アイコンを大きくするとアイコンの名前が非表示になりますよ。
【2】コントロールセンターのカスタマイズも可能に!
iOS 18のコントロールセンターは、編集画面から配置や大きさを自由に調整することができます。また、画面右上に電源ボタンも追加されており、長押しで電源オフのメニューが表示されるようになりました。
ほかにも、コントロールセンターには他社製アプリなどを追加できるほか、便利なコントロールをまとめてグループ化することなども可能となっています。
【3】ロック画面の「ライト」と「カメラ」をほかのアプリに変更できる
ロック画面下には「ライト」と「カメラ」のアイコンがありますが、iOS 18ではここを別のアプリに変更することが可能となりました。
やり方は、設定の「壁紙」を開き、ロック画面の壁紙を選んだら、アイコンをタップし(+)を押すとアイコン一覧が表示されるので、ここから好みのものを選択すればOKです。
【4】アプリにロックをかけてプライバシーが強化できる
iOS 18ではホーム画面でアプリを長押ししたメニューから「パスコードを必要にする」を選択することで、ロックをかけることが可能となりました。
これで、ロックをかけたアプリを起動するには、Face IDやTouch ID、あるいはパスコードでの解除が必要になるため、他人がアプリを勝手に開けないようになります。
【5】メモアプリでボイスメモやファイルを添付することが可能に
iOS 18ではメモアプリの「クリップ」型アイコンをタップして表示されるメニューで、「ファイルを添付」「オーディオを録音」「書類のスキャン」「テキストをスキャン」などが実行できるようになっています。
また、メモで数式を入力すると、自動的に算式の答えを計算してくれる機能も追加されています。これなら電卓アプリを使わなくて済みますね。
【6】パスワード機能が独立して管理アプリに!
これまで「設定」にあったパスワード機能が、iOS 18では「パスワード」アプリとして独立することになりました。
パスワードやWi-Fiパスワード、確認コードなどを、すべてパスワードアプリで管理することができるんですね。
しかも、このパスワードアプリはiPhoneやiPadだけでなく、MacやApple Vision Pro、さらにWindows(iCloudアプリ)でも利用できるので、複数のデバイス間でシームレスにパスワードを同期&管理できるようにります。
【7】写真アプリの使い勝手も変更されている!
従来の写真アプリでは、画面下部に「アルバム」や「ライブラリ」を表示していましたが、iOS 18ではこれらのタブがなくなり、ひとつの画面に集約されています。
また、写真アプリはライブラリ全体がグリッドで表示されます。右側の(×)ボタンを押すと、「ピープルとペット」「メモリー」「おすすめの写真」などが表示されるようになっています。
なお、ライブラリ画面左下の(↑↓)ボタンをタップすると、「フィルタ」や「表示オプション」などが表示されます。表示オプションを選ぶとグリッドの拡大・縮小、スクリーンショットを除外したりできますよ。
なお、iOS 18の新機能でもっとも注目されているのが、AIを組み込んだ「Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)」です。
Apple Intelligenceは、Appleが「ChatGPT」のOpenAIと協力して開発したもので、iOSに統合されChatGPTにもシームレスにアクセス可能。これでiPhoneの使い勝手が大きく変わると言われています。
ただし、Apple Intelligenceは「A17 Pro」以降のチップを搭載しているiPhoneでないと利用できません。具体的にはiPhone 15 Pro/15 Pro Maxの2機種とiPhone16シリーズだけ対応し、残念ながら「A16 Bionic」チップのiPhone 15/15 Plusでは利用できません。
また、iOS 18のApple Intelligenceは最初に英語(米国)版が利用できるようになり、その後、2025年以降に日本語での利用が可能になると見られています。
iOS 18では30項目以上のセキュリティアップデートも!
今回のiOS 18では、30項目以上のセキュリティアップデートが行われています。とくにBluetoothやWi-Fi、ゲームやメールなどで不正アクセス可能な不具合の修正などもありますので、アップデートしておいたほうが安全でしょう。
■iOS 18のセキュリティアップートの内容(一部抜粋)
【Accessibility】物理的にアクセスできる攻撃者は、Siriを使用して機密性の高いユーザーデータにアクセスできる可能性があります
→この問題は、状態管理を改善することで解決されました
【Cellular】リモート攻撃者がサービス拒否攻撃を引き起こす可能性がある
→この問題は、状態管理を改善することで解決されました
【Compression】悪意を持って作成されたアーカイブを解凍すると、攻撃者が任意のファイルを書き込むことができる可能性がある
→ロックの改良により競合状態に対処しました
【Core Bluetooth】悪意のある Bluetooth 入力デバイスがペアリングをバイパスする可能性がある
→この問題は、状態管理を改善することで解決されました
【Game Center】アプリがユーザーの機密データにアクセスできる可能性がある
→入力検証を強化することで、ファイル アクセスの問題が解決されました
【Mail Accounts】アプリがユーザーの連絡先情報にアクセスできる可能性がある
→ログエントリのプライベートデータの編集を改善することでプライバシーの問題が解決されました
【Sandbox】アプリがユーザーの機密情報を漏洩する可能性がある
→この問題は、データ保護を強化することで解決されました
【Wi-Fi】攻撃者はデバイスを安全なネットワークから強制的に切断できる可能性がある
→ビーコン保護の整合性の問題が解決されました
●Apple「About the security content of iOS 18 and iPadOS 18」は→こちら(英語)