こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
日本百名山シリーズの15座目は長野県の美ヶ原(うつくしがはら)です。
美ヶ原はビーナスラインの終点地域にある標高2,000mの高原地帯。そこをテクテク歩いて行くと日本百名山の王ヶ頭(おうがとう)に行くことができます。王ヶ頭へは登山と言うよりウォーキング気分で誰でも日本百名山に登ることができます。特に急登もなく、パノラマコースと呼ばれる登山道も整備されているので、真冬でも天候さえ良ければ、360度銀世界の中をウォーキングすることが可能。こんな素敵なところは皆さんにご紹介したい...
それでは一緒に登りましょう!
目次
日本百名山15座目 美ヶ原(王ヶ頭)
美ヶ原と王ヶ頭の違い
美ヶ原(うつくしがはら)と王ヶ頭(おうがとう)の違いは、14座目に登った霧ヶ峰(きりがみね)と車山(くるまやま)の違いと同じです。美ヶ原は標高2,000mに広がる広大な高原、そして王ヶ頭はその美ヶ原の最高地点のこと。日本百名山の記述には美ヶ原となっていますが、最高峰は王ヶ頭なので、この記事では美ヶ原(王ヶ頭)と表記します。
登山概要
- 登山日:2024年2月11日
- 天候:晴れ
- 日本百名山15座目:美ヶ原(王ヶ頭)【長野県】
- 標高:2,034m
- 登山ルート:美ヶ原長和町営駐車場から美しの塔を経由して美ヶ原(王ヶ頭)頂上の往復
- 距離:5.9km(片道2.9km)
- 標高差:112m
- 所要時間:2時間10分(片道1時間05分)※僕は往路1時間10分、復路1時間でした。(休憩を含めてなのでほぼ基準通りです)
- 公表されている難易度(無冠雪期・冠雪期):初級者向け
- 僕が登山して感じた難易度(無冠雪期・冠雪期):初級者向け
登山道の特徴
●2月に登りましたので完全な雪道でした。
●雪上車や関係車両が常時通行しますので、道は広く、危険な個所はありません。
●パノラマコースと言われる通り、360度の大パノラマが広がっています。
●登山ではなくウォーキング気分で登れます。
登山の際の注意点
- 雪道ですが標高差112mなので、晴れていれば滑り止め(チェーンスパイクや軽アイゼン)なしで登れます
- 逆に天気が悪い時は、滑り止め(チェーンスパイクや軽アイゼン)は携行してください
- 天候が悪い時、吹雪の時は、途中避難できるところがないので、無理に進まないようにしましょう
- 冬場は途中、トイレがありません
美ヶ原長和町営駐車場
美ヶ原長和町営駐車場はからビーナスラインの始発・終点地域にあり、標高1,940mの高地にあります。駐車料金は無料です。
冬期の美ヶ原長和町営駐車場へのアクセスは県道178号線経由でしか行くことができません。2,000mの高地へ上がっていく道路のため、4WD車、スタッドレスタイヤでないと、上っていけないかもしれません。さらに「チェーン絶対必要」と看板が出ています。
確かに道路はツルツルのピカピカです。雪道運転が慣れない人は行かない方が無難です。
美ヶ原長和町営駐車場からは霧ヶ峰(車山)、蓼科山、八ヶ岳、富士山、南アルプスの眺望が楽しめます。
美ヶ原長和町営駐車場から美しの塔へ
【13:15出発】美ヶ原長和町営駐車場は山本小屋ふる里館にも面しています。まずはトイレ(有料100円)で用を足してからスタートしましょう。山本小屋ふる里館の右側の脇道から進みます。
道はこんな感じです。雪上車や関係車両でも余裕で通れます。(一般車は進入禁止です)
5分ほど歩くと正面左側に「美ヶ原高原ホテル山本小屋」が見えてきます。「山本小屋ふる里館」とは経営が異なる別施設になりますのでご注意ください。
美ヶ原高原ホテル山本小屋の手前で右に分岐します。少し坂になっていますが、特に問題なく進むことが可能です。
遥か彼方に王ヶ頭の鉄塔群と王ヶ頭ホテルの建物が見えてきました。
こんな素敵な道を進みます。ウインターシーズンは雪中浴を楽しむことができます。日焼け止めとサングラスは必携です。
美しの塔
【13:30到着】駐車場から約15分で美しの塔へ到着です。美しの塔には登山者を守るための霧鐘が設置されています。この地域は霧が多いからだそうです。
美しの塔には霧鐘が設置されています。これを鳴らすことにより霧の中でも自分の位置を知らせることができるそうです。
内部には霧鐘を鳴らすための紐があります。
王ヶ頭ホテルでは宿泊者対象に雪上車の乗車体験を実施しています。この日も雪上車3台が美しの塔に停まっていました。
美しの塔から美ヶ原(王ヶ頭)頂上へ
【13:40出発】美ヶ原の台地にはたくさんの足跡が残っていました。
最後だけ少し上り坂になりますが難なく進めます。
美ヶ原(王ヶ頭)頂上
美ヶ原高原の看板が見えてきました。さらに奥へと進みます。
【14:25着】美ヶ原(王ヶ頭)の頂上に到着しました。標高2,034mです。
この日は雲が多くて見づらかったですが、晴れると360度の大パノラマが広がります。
三角点が掘り出されていました(笑)
美ヶ原(王ヶ頭)頂上から美ヶ原長和町営駐車場へ
【14:50出発】再び行きと同じ道を通って駐車場まで戻ります。
途中、王ヶ頭ホテルからやってきた雪上車が横を通っていきました。
一面雪景色。美しの塔が遠くからでも存在感を示しています。
正面には牛伏山(標高1,990m)が見えます。【15:45到着】美ヶ原長和町営駐車場に戻ってきました。
美ヶ原(王ヶ頭)登山のリンク集と注意点まとめ
※僕は山岳天気予報に「てんきとくらす」を使っています。登山指数がABCと3段階あり、A・Bなら登る、Cなら中止するようにしています
※僕は登山の際、「YAMAP(ヤマップ)」を使っています。GPS機能がついているので濃霧でも迷いにくいです。おすすめします。
注意点まとめ
- 冬季は滑り止めが必要
- 立ち入り禁止区域には絶対に入らない
- 途中、トイレがありません
- 悪天候および悪天候の予報が出ている時は入山しない
- ゴミは必ず各自で持ち帰る
日本百名山シリーズ
- 『日本百名山』とは?現在、百名山に挑戦中の僕が解説します:「日本百名山」を解説した記事です。日本百名山の一覧や資料などを掲載していますので参考になると思います。
- ライター・中尾の『日本百名山』登山レポート:僕が「日本百名山」を登り続ける理由や、これまで登った日本百名山の記事を紹介しています。
【参考】王ヶ頭ホテル
美ヶ原の最高峰・王ヶ頭のそばに建つ『王ヶ頭ホテル』です。
王ヶ頭ホテルは高級ホテルとして知られ、設備も充実しています。
【参考】美ヶ原高原ホテル山本小屋
王ヶ頭ホテルと山本小屋ふる里館の中間に建つ山小屋風の宿泊施設です。
※美ヶ原高原ホテル山本小屋と山本小屋ふる里館は経営が異なる別施設です
【参考】山本小屋ふる里館
山本小屋ふる里館は美ヶ原長和町営駐車場のそばに建つホテルです。王ヶ頭ホテルのような高級ホテルではありませんが、泊まってみたらめちゃくちゃ良かったと感じたホテルでした。
山本小屋ふる里館の売店奥にはトイレがあります。宿泊者以外は100円を入れて利用しましょう。
文・写真・中尾勝/提供元・たびこふれ
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