株式会社三菱総合研究所、株式会社ダイヘン、三菱ふそうトラック・バス株式会社の3社が、環境省の運輸部門の脱炭素化に向けた「先進的システム社会実装促進事業」の実施先に選定されました。

この事業では、商用の電気自動車(以下・商用EV)が停車する際に利用するEVワイヤレス充電の実証を行うとのこと。商用EVの利用者に向けた導入ガイドラインを策定・公表して社会実装を支援する狙いがあるそうです。

「EVワイヤレス充電」とは

EVワイヤレス充電とは、地上側のコイルとEVに装着したコイルとの間で自動的に電力伝送で、バス・トラック・タクシーなどの商用車が停車する間に充電を行う技術です。

この技術は再生可能エネルギーの最大活用・電力供給バランスの改善に貢献するだけでなく、商用EVの普及加速も後押しするとされているそうです。

3年間で導入ガイドライン公表を目指す

本事業は2024年度からの3年間の事業で、2026年度の導入ガイドライン公表を目指すとのこと。

EVワイヤレス充電のさらなる利便性向上のための機能開発や商用車の利用事業者を対象としたモデル実証を行い、その上でシステムの導入手順や導入メリットなどをまとめたガイドラインを完成させる予定です。

導入ガイドラインを公表することで、商用EVの利用者がEVワイヤレス充電を導入しやすい環境が整備されると見込んでいるとのこと。

<参照>

環境省「ワイヤレス充電の実証および導入ガイドライン作成事業」を受託