伊東純也 写真:Getty Images

 サッカー日本代表「森保ジャパン」は、10月15日に行われたFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で、オーストラリア代表に1-1と引き分け。MF久保建英(レアル・ソシエダ)の低調なパフォーマンスもあり、MF堂安律(SCフライブルク)のスタメン起用、MF伊東純也(スタッド・ランス)のベンチスタートという森保一監督の采配を疑問視する声は多い。

 サウジアラビア戦につづいて、「3-4-2-1」のシステムを採用した森保監督。右ウイングバックに堂安、シャドウ(前線1トップの背後)の一角に久保を配した。

 過去の代表戦でも堂安と久保によるコンビネーションが良かっただけに、オーストラリア戦でも両選手による連係プレーからの突破が期待された。しかしデータサイト『Sofa Score』によると、久保は70分間のプレーでボールロスト19回。シュート1本と本来のパフォーマンスを発揮できなかった。

 また堂安も、62分間のプレーでドリブル突破回数がゼロ、シュート1本と芳しくないスタッツに。久保が相手から厳しいマークに遭い、かつ伊東と異なり縦への突破力がないだけに、ゴール前に迫る回数も限られていた。

 右サイドからの攻撃が限定される中、森保監督は後半途中で堂安に替えて伊東を投入。その伊東は持ち前のドリブルから何度もチャンスメイクをしたほか、左サイドでFW中村敬斗(スタッド・ランス)とのコンビネーションからチャンスを演出。30分とプレー時間は限られたものの、それでもドリブル成功率100%、パス成功率80%、3本のクロス供給と、個人技で相手守備陣に脅威を与えている。

 伊東、中村と途中出場のウインガーが活躍したこともあり、ネット上では右サイドの起用法を巡り議論が白熱。「堂安ではなく、伊東を先発起用すべきだったのでは」などと、森保監督の采配に対する異論も噴出。一部のファン・サポーターが勝利を逃した要因を探している状況だ。