バリューコマース株式会社と株式会社UPBONDは、両社が開発した「Web3レジカード」で宿泊施設のチェックイン業務の簡素化を図る実証実験を、都内の宿泊施設で9月17日から開始しました。
なお「Web3レジカード」とは、個人が自己管理できるというデジタル身分証明を、チェックイン時に必要なレジストレーションカード(レジカード)として活用できるようにしたものです。
※Web3レジカードは現在開発中の技術のため、サービスの提供は現段階では行われていないとのこと。
宿泊業界の人手不足解消を目指す
2024年上半期(1~6月)の訪日外国人数が過去最高となるなか、宿泊業界は人手不足の問題に直面しています。
宿泊施設でのチェックインでは、宿泊者カードへの記入を依頼することや、予約内容の確認、パスポートをコピーするなど、旅行業法に基づいたフロント業務が必須です。
フロント業務にかかる時間や人手、手間を課題だととらえて行われる実証実験だといいます。
Web3レジカード開発後に可能となること
この実証実験のカギとなる「Web3レジカード」は、個人情報をユーザー自身が主体的に管理するといいます。
開発中のWeb3レジカードが利用できるようになると、顔写真を含むパスポート情報をスマートフォンから事前に登録することができる見込みです。
「Web3レジカード」に登録した個人情報から、宿泊先へ必要となる情報を選んで開示できるといい、従来のような宿泊者台帳や類するカードへの記入などを省略します。
手間が軽減されるだけではなく、自分の情報がどこに共有されたかを管理することもメリットだということです。
宿泊施設においては、開示された情報に基づいて予約確認や個人情報の取得・保管に対応します。
<参照>
宿泊施設コスト削減とフロントの無人化を目指す実証実験を開始