高速道路の良い点は、基本的に交差する道路がなく、一般道よりも速い速度で目的地まで移動できることです。その反面、運転が単調になりがちで、ときには睡魔に襲われることがあります。そんな万が一のために、日本の高速道路にはドライバーを眠気から覚ますある工夫が盛り込まれているのです。
路面が音や振動を出す
運転中、眠くなったドライバーを起こすため、高速道路にはいくつかの工夫が施されています。
たとえば、走行中たまに遭遇する路面にある白い横線。この線は路面よりも舗装に厚みを持たせており、車両が乗り越えると、トントンと音と振動を出し、ドライバーに注意喚起を促します。
さらに通行区分を意味する外側の白線には、厚みの違う塗装を交互に施すことで凸凹を設け、ドライバーに振動を伝えます。また、その白線の外側にも進行方向に対し垂直の溝があり、この上を走るとブーンという音が発生するとともに振動が伝わってきます。これはランブルストリップスという特殊な舗装方法で、一般道でも見ることができます。
初めて体験したときには、タイヤまわりの故障かと思うほど、音と振動が伝わってきますが、焦らずに通行区分内に車両を戻すと、音や振動は収まります。
急カーブや長い下り坂の路面にも…
急カーブや長い下り坂には、進行方向と垂直に薄い舗装(薄層舗装)がほどこされており、音と振動を車内に伝えます。この音のリズムは一定ではなく、ドライバーに注意を喚起します。本来は速度超過と注意喚起のために設けられましたが、眠気防止にも役立っています。
また、照明やヘッドライトに反射する成分を含んだ塗料を使い、夜間や雨の日の見やすさを高めた「高輝度レーンマーク」にもリブを設けて、その上を通過すると、音や振動が発生するようになっています。
SA・PAの進化
※画像は NEXCO東日本
PAといえばトイレに自動販売機、SAといえばさらに飲食スペースが設けられているのが、これまでの常識でした。ところが昨今、トイレはどこかの高級ホテルと間違えるほどにおしゃれなスペースとなり、自動販売機よりも売店が増え、さらにはコンビニエンスストアまで出店。飲食スペースもフードコートよりもレストランタイプが主流となってきています。
なかには遊園地、ドッグラン、温泉、シャワー、仮眠室、宿泊施設まで用意するという充実ぶりです。
高速運転時、2時間に1度は休憩するよう自動車学校で学んだと思いますが、その休憩場所がこれだけ充実していれば、積極的に立ち寄ってリラックスできますね。疲れているなら、入浴して仮眠をとることもSAによっては可能。運転中の眠気を防ぐために、SAに就寝施設を設けるのは、じつに実用的な眠気覚まし対策といえるでしょう。
GWにドライブ旅行を計画している方は、SAの施設も合わせてチェックして、ドライブ計画を立てると良いですね。
提供元・CarMe
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