A.一般的によく使われるのはヘアラインやサテン、ポリッシュ(鏡面)の3種類である

ケースやブレスレットの磨きなどを最終調整する“仕上げ”。ほかにもムーヴメントの輪列、時計の建て付けにも施されている。

ただ時計の仕上げは、すべて同じ仕上げが施されているわけではなく、いくつかの仕上げ方法を使い分けることでデザイン的にも表情にアクセントを加えるなどとても重要な役割を担っている。

今回は時計のケース、ブレスレットに一般的によく採用されているヘアライン、サテン、そしてポリッシュの3種類を紹介する。

Q42.ケース、ブレスレットの仕上げにはどんな種類があるか
(画像=写真左からヘアライン、サテン、鏡面だ。並べてみるとすべて印象が異なるのがわかる、『Watch LIFE NEWS』より 引用)

ひとつ目の“ヘアライン”とは、髪の毛ほどの細く長い筋目を単一方向にキズつける仕上げを指す。光沢感を消して金属の質感がはっきりするのが特徴だ。

一方向にのみ研磨した跡が髪のようにみえることから名付けられている。

二つ目の“サテン”仕上げもヘアライン同様キズをつけて光沢感をなくすための仕上げなのだが、筋目が短く単一方向ではないのがポイント。

サテン(絹)の表面に似た雰囲気から名付けられており、時計ではケースやベルトとの接合部分などに使われることが多い。

最後に、鏡のようなツヤ感をもたせることを“ポリッシュ”仕上げという。鏡のようにピカピカに仕上げられるため鏡面仕上げとも呼ばれる。

主に受けや部品の仕上げに使われるが、ケースやブレスレットにもサイドやエッジなど一部分に使い多少高級感を出すために使われたりする。またケース全面に使われる場合は丁寧に磨く必要があるため、ドレス系のしかもゴールド素材の高級時計に採用されることが多い。

文◎松本由紀(編集部)

提供元・Watch LIFE NEWS

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