1. 自律型ワーカーになる

    2つ目は自律型、つまり仕事を振られたら独力で進めるスキルがあることだ。具体的には次のとおりだ。

    ・自分の頭で考え、調べながら進める
    ・円滑なホウレンソウができる
    ・改善やマニュアル整備ができる

    逆に誰かが見てないと一向に仕事が進まない指示待ちで、ホウレンソウがろくにできず、流れ作業のように作業ロボになると決して到達することはできない。年収800万円とは管理コストがかからないワーカーにつく価格だからだ。

    頭脳労働というのは、個々人のビジネススキルが労働生産性に反映され、そこを評価されるので最低限、自律型ワーカーでないと「この人を雇うと余計に手間とコストがかかるから、この金額を支払う価値がない」と思われてしまう。なぜなら、単なる作業ロボなら、半分以下の時給でバイトを2人雇って管理した方が安上がりになるからだ。

    さらに将来的にはAIがその役割を担当しそうである。一人生成AIが得意な人材を雇えば、その人が複数人分の指示待ちロボを稼働させられる。今後は単なる指示待ちだと、待ち受ける未来はかなり厳しくなるだろう。

  2. 転職する

    よく聞く話に「頑張っても安月給」という嘆く声がある。だが受け身で待ちの姿勢だと、この先も給与は変わらない。昇給を待つよりスキルを付けて転職をするべきだ。

    アメリカでも同様の話がある。転職をする人の給料の生涯伸び率は、転職しない人に比べて1.5倍にもなるというデータがある。逆に必要に応じた転職ができない人材とは、相応のスキルと行動力が不足しているという見方もできるだろう。

    筆者も今は独立しているが、会社員の頃は転職をするたびに100万、200万とドンドン年収をアップさせてきた。ビジネススキルを磨いたら、より高給で買い取ってくれる会社に売り込めば良い。特に今は人手不足であり、以前に比べて転職には追い風が吹いている。

    年収800万円、1000万円稼ぐサラリーマンは戦略的にやれば学歴に関係なく、到達可能な金額だと思っている。今すぐは無理でも、1つ1つ必要な条件をクリアしていけばいい。

     

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