冨安健洋 写真:Getty Images

 アーセナル所属DF冨安健洋は、10月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選を戦う日本代表に招集されず。負傷再発により、11月の最終予選で再びメンバー外となる可能性があるほか、現地では移籍論が再び湧き起こっている。

 2021年8月にボローニャからアーセナルへ完全移籍して以降、何度も負傷離脱を余儀なくされている冨安。2024年夏も膝に問題を抱えると、今季開幕から1か月以上にわたり公式戦でベンチ入りせず。コンディション不良により、日本代表でもメンバー外という状況が続いていたが、10月5日に行われたプレミアリーグ第7節サウサンプトン戦で今季初出場。84分から右サイドバックでプレーしていた。

 しかし英メディア『チームトーク』が10月14日に伝えたところによると、冨安はサウサンプトン戦後に膝を再負傷。代表ウィーク明けのボーンマス戦を欠場することがほぼ確実とした上で、離脱期間が1か月に及ぶ可能性もあわせて報道。11月中旬に開催予定のW杯アジア最終予選のインドネシア戦や中国戦に間に合わないとみられる。

 また同メディアは、日本代表DFの去就について「ミケル・アルテタ監督は、冨安がコンディション不良により長期間プレーできないことを理由に、2025年1月に放出する意向を持っている。今回の再負傷は、アーセナルが彼を売りに出すかもしれないという憶測をさらに強めるだけだ」としている。

 冨安は以前から稼働率の低さで批判の対象に。現地のファン・サポーターから「アーセナルは冨安を放出すべき」といった声が挙がっているほか、2024年夏以降もインテル、ユベントスなどセリエA複数クラブからの関心が報じられている。

 負傷を繰り返していることが、プレミアリーグ独特のプレー強度の高さに適応できていない証拠という見方もあるだけに、アーセナルにおける冨安の立場がより一層厳しくなっていることは確かだ。