本命が釣れないまま小雨が降ってくると、断続的に激しくなる。耐えながら、やがて夕マヅメの時間を迎える。潮は満潮から下げ潮になっているので水深を測り直す。

やがて、立ちウキがスッと押さえ込まれたので素早くアワせる。重量感とスピードがある竿絞りに良型を確認。魚との距離を縮めていく。沖に向かって疾走したかと思うと、今度は一転して足元のロープに突進。全速でリールを巻いて応戦。

ロープ際ぎりぎりで強引に止めると竿を絞り込む。慎重な操作を繰り返し、観念したところで上がってきたのは、42cmの精悍な面構えをしたクロダイだった。

<週刊つりニュース関東版APC・澤田朝寛/TSURINEWS編>