日銀が10日発表した9月の国内企業物価指数(速報値、2020年平均=100)は123.1と、前年同月比2.8%上昇した。プラスは43カ月連続で、伸び率も前月(2.6%)から拡大した。精米や玄米をはじめとする農林水産物の値上げが押し上げ要因となった。
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企業物価指数は、企業間で取引されるモノの価格を示す。調査対象515品目のうち、380品目が前年同月比で上昇、112品目が下落した。
農林水産物はコメの値上げを主因に12.4%、飲食料品は原材料コストの上昇分を価格転嫁する動きが続いたことで2.0%、それぞれ上昇した。このほか非鉄金属もアルミニウムや銅の価格高騰で9.7%上昇。法人向けの電気・ガス代補助金がいったん終了した影響が続いていることに伴い、電力・都市ガス・水道も7.9%上昇した。
海外から輸入するモノの価格を示す輸入物価指数は、円安進行の一服で前年同月比2.6%低下。原油や液化天然ガスの国際商品市況が下落したことも影響した。契約通貨ベースでも0.4%低下した。
企業物価の上昇が続いていることを受け、10月から生活に関わるモノやサービスの価格が広範に値上げされた。日銀は「引き続き企業の価格設定行動を丁寧に確認していきたい」と話した。(了)
提供元・Business Journal
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