お酒を楽しみながら、上司や同僚とコミュニケーションをとる“呑みニケーション”は、今や死語となっているのだろうか。社員同士の親睦を深めるという目的で実施する企業や職場もあるが、現代の社会人は呑みニケーションについてどう思っているのか。株式会社ドリームプランニングが運営する不動産のお悩み解決サイト・URUHOME(ウルホーム)実施した「呑みニケーション」に関するアンケート調査から、実情をみていこう。
4割強は「呑みニケーションをとらない」
アンケートはビジネス分野に興味・関心を持つ20代~70代の男女502人を対象に、2024年7月16日~22日にインターネットで調査された。飲み会でコミュニケーションをとっているか尋ねた調査では、「とっていない」と回答した人が44.2%で最も多かった。次いで「とっている」29.8%、「相手を選ぶ」25.8%だった。
4割強の人が呑みニケーションをとっていないことから、コミュニケーションの手段として現代はメジャーではなくなってきているようだ。これも時代の流れなのだろうか。
では、呑みニケーションに関して、現代の社会人はどのような印象を持っているのだろうか。
職場の飲み会、3人に1人は自分にプラスになるなら「参加」
呑みニケーションの印象をランキング形式でみていくと、1位は「自分にとってプラスの人なら積極的、そうでなければ消極的」36.2%で、3人のうち1人は相手によって対応を変えていることが判明。理由として「何か自分にとってメリット(メンツや情報収集など)があれば参加する」(60代・男性)、「呑むこと自体は大好きです。でも仕事上の人となると、自分にとって有益である人としか呑みたくないです」(30代・女性)などの意見が挙がり、合理的な回答が目立った。
2位は「好きではないので、とりません」という回答で27.8%。「職場以外で仕事の人と関わりたくない」(50代・女性)、「アルコールが飲めないので、飲み会の会費が高すぎる」(40代・女性)、「上司や同僚の愚痴、悪口が出てきて好きではない。飲み会に参加するなら、そのお金を読書や勉学のために使ったほうが自分のために良い」(50代・男性)など、飲み会自体に良さが見だせなかったり、お酒が飲めないがゆえに会費が割高に感じたりして、約3割の人は参加しないと回答した。
参加しないとはっきり意思表示をする人がいる一方で、仕事の延長だと思い、割り切って参加する人もいるようだ。3位は「好きではないけど、仕事の延長線だと思ってとっている」で18.1%。「本当はプライベートの時間を大切にしたいが、上司との関係を円滑にする」といった意見や、「飲み会を断るとその後の仕事に支障が出る程度に扱いが悪くなるため」と職場がブラックな体質で仕方なく参加する人など、理由は様々あるようだ。
全体的には呑みニケーションに否定的な回答が目立ち、「呑みの場でこそ重要な話ができる」「大好きで、積極的にとっている」という肯定的な意見は1割を下回った。これからの時代は、お酒に頼らない職場でのコミュニケーション方法を構築したほうが良さそうだ。
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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