中国・浙江省の「龍游石窟」。日本ではあまり知られていないが、その不思議さは世界最大のミステリーの1つであるギザの大ピラミッドもひけをとらないとも言われている。
■龍游石窟の7不思議
海外ミステリーウェブマガジン「Ancient Origin」によると、龍游石窟は1992年6月9日、地元の村人が“底なし池”の水を抜いたことで偶然発見されたそうだ。中国最初の王朝である秦朝(紀元前221年~206年)以前に建設された人工石窟と見られているが、不思議なことに一切の歴史書にこの石窟に関する記述がなく、その由来、目的、建造方法、建造に使用された道具などは未だに不明だという。
●生命反応がない
その他にも数多くの奇妙な点が報告されている。先述したように、龍游石窟は“底なし池”の水を抜いたことで発見された。そのため、発見当時は石窟内部が水浸しになっていたそうだ。しかし、不思議なことにそこには魚はおろか、あらゆる生物が一切存在しなかったというのだ。
●東京ドーム級の体積
次にその大きさである。龍游石窟は36の人工石窟群からなり、それぞれ高さは30メートルほど、広さは平均して1000平方メートルほどあり、合計して3万平方メートルもの広大な面積を有している。削り出された岩石は東京ドーム約1個分の100万立方メートルにものぼると見積もられているが、1000人の人間が昼夜問わず作業にあたったとしても6年もの歳月がかかると試算されている。
さらには、天井、壁、柱の表面には規則的な溝が丁寧に掘り込まれていることから、完成にはそれ以上の膨大な年月がかかったことは間違いないと見られている。一説によれば、この紋様は紀元前500年~紀元前800年の壷に描かれたものと類似しているとのことだ。また、掘り出された大量の岩石がどこに移動されたかも分かっていない。
●完璧な保存状態
これまた不思議なことに、2000年以上前の構造物にもかかわらず、一切の崩落や損傷がなく、完璧な状態で保存されていたという。同地では度重なる洪水、その他の天変地異、戦争にさらされており、近隣の山は形を変え、外気に曝された岩石には浸食がみられるにもかからず、石窟内はまるで昨日出来上がったばかりのように手つかずのまま残っていたのである。
●暗闇の中での作業?
作業員らは一体どのようにして暗闇の中で正確な彫像をすることができたのだろうか? 石窟内部には太陽の光が届かない完全な暗闇があるという。このような場所で作業をするためにはランプなどが必要になるが、その痕跡はどこにも残っていないそうだ。
●一切の記録が存在しない
このような大規模事業を近隣の村人や民間人が勝手に行ったとは考え難い、皇帝や指導者など強大な権力を持った者にしか不可能だろう。しかし、権力者の指示で建造されたとすれば、どうして一切の記録がないのだろうか?
●恐ろしいほどの精度
34ある石窟の内部はそれぞれ恐ろしいほど完璧な対称性があるという。これはつまり、正確な製図技術があったことを意味するが、当時これほどの技術があったとは驚きである。また、それぞれの洞窟は互いに独立しており、連絡通路は存在しない。場所によってはわずか厚さ50cmの壁で区切られており、意図的に連結しなかったことは明らかだという。
●石窟の使用目的は?
研究者らは、古代皇帝の墓、貯蔵庫、兵士の駐屯地、鉱物採取のための場所だったのではないかと推測しているそうだが、これを裏付ける証拠は一切見つかっていない。
かつてシルクロードの分岐点として栄えた中国甘粛省(かんしゅくしょう)の敦煌にある人工石窟「莫高窟」は世界的にも有名だが、中国にはこの他に2つ加えた「3大石窟」が存在する。ただ、そのどれもが仏教に関係する建造物であり、中国へ仏教が伝来する以前に建造されたと思われる龍游石窟には、仏教にゆかりのある品も一切存在しない。
龍游石窟が何から何まで謎だらけであることがお分かり頂けただろうか。 現在、34ある石窟のうち1つが観光客向けに解放されているとのことだ。興味のある読者は足を運んでみては如何だろうか。
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提供元・TOCANA
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