しかし、日本はコロナ期間中、企業や個人に各種給付金を配り、破格の「ゼロゼロ融資※」も行った。やり方が拙くて「ワイズ・スペンディング」ではなかったり、金融常識にも反するものだったりしたが、あれをやっていなかったら、日本社会がどれほど荒(すさ)んだかを想像すると、仕方なかった気がする。
※ コロナで打撃を受けた中小企業などを対象に、2020年から行われた無担保、実質無利子の融資
個人や零細企業に対して、日本のような現金給付や救済的融資をいっさい行わなかったのが中国だ。おぞましい「献忠」の流行は、そのツケで加速されている気がする。
編集部より:この記事は現代中国研究家の津上俊哉氏のnote 2024年10月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は津上俊哉氏のnoteをご覧ください。