ビジネスに特化したSNSで知られるLinkedInを運営するリンクトイン・ジャパン株式会社は、富士通グループの人材育成・研修を行う株式会社富士通ラーニングメディアと戦略的パートナーシップを締結しました。

プロフェショナルが集い、コミュニティーを形成するLinkedInは、eラーニングプラットフォームサービスも行っています。

日本の労働市場における課題

そのノウハウを生かして、プロフェッショナル人材の育成支援を進めていくために実現したという今回の業務提携。両社は10月1日に共同で記者会見を行いました。

さまざまな人材関連データから、日本の労働市場におけるリスキリングの需要は高いとLinkedIn日本代表の田中さんは述べています。

日本の労働市場においてリスキリングのニーズ、必要性が高まっていることを指摘。日本の労働市場のニーズや現状、これらの課題の解決に向けてシームレスな学びを提供するといいます。

具体的には、3年以内に国内で導入企業2,000社、ユーザー数100万人を目標に掲げています。

利活用促進のためのノウハウ提供も

このサービスでは、基礎知識をLinkedInのeラーニングサービスで習得。その後、富士通ラーニングメディアで実践的なスキルの研修を実施します。

LinkedInのeラーニングサービスは、周囲と信頼関係を築き、人を動かすために必要とされる「ヒューマンスキル」から、業務の遂行に求められる専門的知識や技術である「テクニカルスキル」までを2万3千コースから学ぶことができるといいます。

個々に身につけたスキルを、富士通ラーニングメディアの研修や体験を通じて実践的に磨き上げるというプロセスを設けています。

また、富士通グループはこの提携以前からLinkedInを人材育成の一環として活用。同社従業員の95%にあたる8万人がユーザーであるといいます。



従業員が自ら学ぶことを習慣化し、定着させるために同社が実施してきた支援についてもノウハウとして提供し、企業によるサービス導入や利用促進についてもサポートを行うようです。