筆者も幼少期には、自宅に犬(紀州犬のジュン)がいたので、ペットを飼う人の気持ちも分かる。
しかし「ペット客室同乗」には反対である。同乗者にはペットが苦手な人もいるだろう。動物アレルギーの人もいるかもしれない。鳴き声や悪臭で他人に迷惑がかかることもある。
国内航空会社で初めて全路線全便で「ペット同乗可」を今月15日から実施するスターフライヤーも、緊急時の脱出にはペットを機内に置いていく決まりになっている。
そうした現状において、今回の事故のようなことが発生した時、飼い主は更に辛い思いをすることになるだろう。中には「私もペットと一緒に飛行機に残る」と言い出して、機長や客室乗務員の説得に応じない人も出てくるかもしれない。
そうなると、貴重な時間が奪われて、客も乗務員も避難できずということもあるだろう。ペットなどの鳴き声で、乗務員の呼びかけがよく聞こえないということもあり得る。
また、ペットは犬猫だけではない。爬虫類を大切なペットとして飼っている人もいる。そうした爬虫類ペットの客室同乗も認めることになるのだろうか。諸々考えてみると「ペット客室同乗」は、人間にとってもペットにとってもデメリットしかないように思うのだ。よって、筆者は「ペット客室同乗」には反対である。
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提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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