「American Express」「Diners Club」に関しては、利用者が少ないこともあり、導入している店舗は「Visa」や「Mastercard」に比べると少ない。

決済代行会社と契約する店舗も増えている

ただし、キャッシュレス文化の普及により、国際ブランドごとの契約ではなく決済代行会社と契約する店舗が増えている。決済代行会社と契約すると、複数の国際ブランドをその店舗で使えるようになるからだ。

顧客の取り逃がしを避けるために決済代行会社と契約する企業も増えている。今は利用できる店舗が少ない国際ブランドも将来的には利用できる店舗が増えるかもしれない。

複数の国際ブランドを保有するのがおすすめ

結論を言うと、決済に困らないように複数の国際ブランドのクレジットカードを作成することをおすすめしたい。

たとえば、『コストコ』で利用できるのは「Mastercard」に限られる。そのため、「Visa」のクレジットカードしか持っていない人は『コストコ』でクレジットカードを使えないことになる。

1つの国際ブランドですべての店舗や国・地域を網羅するのは不可能だろう。従って、クレジットカード決済の機会を逃さないためには複数のクレジットカードを保有するのをおすすめする。

文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー)
新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。自分の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャル・プランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。