今もある潜水鐘と似た潜水方法
現代では、潜水鐘と似た機能を持つ「フーカー潜水」と呼ばれるものが潜水方法が存在しています。
フーカー潜水は、目・鼻・口を同時に覆うマスクに、水上からホースで空気を供給する送気式潜水の一種を指します。
また、このフーカー潜水と同様の潜水方法を使用した、フリーフローヘルメットと呼ばれる潜水方法もあります。
フリーフローヘルメットでは首下までをすっぽり覆う大きなヘルメットを被り、水上から中に空気を供給します。
最近では、レクリエーション用に改良され「シーウォーカー」などとして再登場し、日本の沖縄などで人気のアクティビティとなっています。
子供の頃、逆さにしたバケツや洗面器などを被ってお風呂に潜り、水中で呼吸してみたり、ストローを使って忍者のように水中で呼吸してみたりといった遊びをしたことがある人もいるのではないでしょうか。
そんな遊びを試した人は、この方法で海底まで行けるのだろうか? と考えたことがあるかもしれませんが、実際この方法は人類の歴史の中で試されていて、実用化されていたようです。
今はダイビングというとスキューバダイビングの機材を使って海に潜るのが一般的ですが、潜水鐘のようなアナログな方法で海を散歩するのもまた違った魅力がありそうですね。
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参考文献
Mysterious 17th-century ‘cauldron’ may be primitive submarine used to salvage treasure from a sunken galleon
https://www.livescience.com/archaeology/mysterious-17th-century-cauldron-may-be-primitive-submarine-used-to-salvage-treasure-from-a-sunken-galleon
ライター
榊田純: (さかきだ じゅん)動物、歴史・考古学、地球科学など、身近な疑問からロマン溢れる話題まで広く興味があります。どなたにでもわかりやすい記事を書くのが目標。趣味は映画、ゲーム、ウォーキング、ホットヨガ。とにかく猫が好き。
編集者
海沼 賢: ナゾロジーのディレクションを担当。大学では電気電子工学、大学院では知識科学を専攻。科学進歩と共に分断されがちな分野間交流の場、一般の人々が科学知識とふれあう場の創出を目指しています。